今回記事でご紹介するのは西尾維新原作、シャフトが制作したアニメ、および大暮維人が週刊少年マガジンで連載していたその漫画、『化物語』のあらすじを紹介します。
小説は講談社BOXより刊行、イラストはVOFANが手掛けました。
口達者な高校生・阿良々木暦が、怪異に取り憑かれた少女たちの救済に奔走する本作は、通称『物語』シリーズとして大勢の読者に親しまれています。
戦場ヶ原ひたぎ他、個性的なヒロインを数多く輩出してきたことでも有名です。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『化物語』のあらすじ
主人公の阿良々木暦(あららぎ こよみ)は高校三年生。
ある日のこと、瀕死の重傷を負った金髪少女を助けます。
その正体は不老長寿の吸血鬼キスショットであり、彼女に血を捧げた暦は半吸血鬼化。
キスショットは力の温存の為幼女の姿をとり、忍野忍(おしの しのぶ)の偽名を用いて廃墟のビルに居着き、暦を下僕として使います。
強大な力を秘めた忍の訪れと前後し、暦が暮らす地方都市の霊的パワーバランスは崩れ、大小様々な怪異が発生していました。
文化祭の準備に忙殺されていた放課後、暦は才色兼備のクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)の秘密を偶然知ってしまいます。

彼女の体重は何故か5キロしかなかったのです。
ひたぎは常に携帯しているホッチキスで暦の口を縫い留め、「この事は絶対喋るな」と脅します。
しかし過去の出来事で耐性が付いていた暦は即回復、ひたぎの呪いを解く手伝いをしたいと申し出ました。
暦は廃ビルにひたぎを案内し忍と引き合わせます。
ひたぎの話を聞いた忍は、彼女の特殊体質が蟹の怪異の仕業と看破しました。
怪異の名前はおもし蟹といい、九州山間部にルーツを持ち、人の願いを叶える代償として重さをもらうのだそうです。
過去におもし蟹と行き会った際、そのハサミで存在の重さを切り取られたせいで、ひたぎは異常に軽くなってしまったのでした。
さらに調査を進める中で、ひたぎがおもし蟹に憑かれた理由が、彼女のトラウマに根差していると判明します。
ひたぎの両親は既に離婚済みですが、それは母親が新興宗教団体に入れ込み、中学生の娘を幹部に捧げたせいだったのです。
母親の手引きで幹部連中に強姦されかけたひたぎは、自分の存在を軽んじられたショックから「もう何も感じたくない」と願い、おもし蟹に体重を渡していたのでした。
残酷な真実を知った暦はひたぎの体重を取り戻す為、予想外の奇策に打って出ます。
はたして暦の狙いは成功し、ひたぎは元の体に戻れるのでしょうか?