『カルテット!』のあらすじ解説・ネタバレ

今回記事でご紹介するのは2017年にTBS系列で放送されたドラマ、『カルテット!』ノベライズのあらすじです。

作者は鬼塚忠。

ドラマの主演は松たか子が務め、コミカルな掛け合いやユーモラスで深いヒューマンドラマが、熱狂的なファンを集めました。

脚本家は『東京ラブストーリー』『大豆田とわ子と三人の元夫』他、数々の話題作を手掛けた坂元裕二。

第7回コンフィデンスアワード・ドラマ賞など、複数のドラマ関連の賞を受賞しています。

※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

『カルテット!』のあらすじ

都内カラオケボックスに集った訳あり男女4人。

それぞれに挫折を経験し、根深い悩みや問題を抱えた彼等は、弦楽四重奏カルテット「ドーナツホール」を結成。

メンバーの1人、別府司(べっぷ つかさ)の祖父が所有する軽井沢の別荘にて、アットホームな共同生活を営み始めます。

元ヴァイオリニストで専業主婦の巻真紀(まき まき)は、谷村大二郎(たにむら だいじろう)・多可美(たかみ)夫妻が経営するレストラン「ノクターン」が店内で演奏するバンドを募集していると聞き付け、もともとの出演者を押しのけて割り込みました。

強引な手口に困惑する仲間を向かい、真紀は夫が失踪していることを打ち明け、それを忘れる為に音楽に没頭したいと吐露します。

真紀の心情に理解を示した司たちは彼女の力になると表明。

その後真紀の姑・巻鏡子(もたい まさこ)が世吹すずめ(せぶき すずめ)に接触、息子の失踪に真紀が関与している疑惑をほのめかします。

鏡子の主張を信じるなら、真紀は夫を殺した悪女かもしれないのです。

すずめは鏡子に頼まれ、こっそり真紀の本性を探ることに。

司は既婚の真紀に片想いし、二人きりになったタイミングを見計らい告白したものの、夫に義理立てする真紀に断られてしまいました。

すずめは司に恋心を抱き、バツイチフリーターの家森諭高(いえもり ゆたか)はすずめを目で追います。

共同生活が長引くに伴い「カルテット」の絆は強まり、真紀に対する後ろめたさを覚えたすずめは、調査を打ち切りたいと鏡子に申し出ました。

されど鏡子は許さず、すずめが詐欺師の父によって超能力少女に仕立て上げられた黒歴史を持ち出し、過去のスキャンダルをばらされたくなければ協力しろと脅しました。

数日後、絶縁状態の父が危篤に陥ったと親戚に知らされ、病院を訪れたすずめ。

しかしどうしても父の仕打ちを許せず、彼との対面を拒んで逃げ出し、付近をさまよっていた所を真紀に保護されました。

真紀はすずめの選択を肯定し、彼女を別荘に連れ帰り……。

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