今回の記事では『ヴィンランド・サガ』(幸村誠)のあらすじをご紹介していきます。
『ヴィンランド・サガ』は2005年に週刊少年マガジンで連載開始。途中から月刊アフタヌーンに移籍し、アニメ化で人気を博しました。
特に海外勢に熱狂的に支持されており、アニメのランキングサイトでは軒並み上位に入っています。
シリーズ累計発行部数は550万部を突破し、2009年には第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、2012年には第36回講談社漫画賞一般部門を受賞しました。
西本英雄による公式スピンオフ漫画『元祖ユルヴァちゃん』も好評です。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『ヴィンランド・サガ』のあらすじ
西暦1002年のアイスランド。幼いトルフィンは優しい両親や男勝りな姉ユルヴァと共に、過酷な環境で暮らしていました。

アイスランドの大地は一年中凍てつき、畑から採れる作物も僅かとあり、男たちは狩猟に励んでいます。
好奇心旺盛なトルフィンは船乗りレイフが聞かされてくれる話に夢中になり、海の向こうにある肥沃な島、ヴィンランドに憧れを持ちました。
ある日のこと、北海最強と名高いヨーム戦士団の代表が訪ねてきました。男はフローキと名乗り、トルフィンの父・トルーズを連れ戻しに来たと語ります。
そこでトルーズの正体が、若かりし頃「戦鬼(トロル)」の異名をとった無敵の傭兵だと判明。
ヨーム戦士団の大隊長を任されていたトルーズは、首領の娘ヘルガを娶り、彼女とアイスランドに駆け落ちしてきたのです。
フローキは出奔を許す代わりにイングランドとの戦に加われと申し出、村人を人質にとられたトルーズは、渋々この取り引きを承諾します。
それを聞いたトルフィンはこっそり船に乗り込むも、海の上で密航がバレてしまいました。
目的地のフェロー諸島到着後、トールズはアシェラッド率いる傭兵集団に囲まれます。実はフローキの言葉は嘘で、最初からトールズを暗殺する計画だったのです。
殺人はしないと誓ったトールズは素手でアシェラッドと渡り合うものの、アシェラッドがトールズの身柄を拘束された事で劣勢に回り、息子の眼前で殺されてしまいました。
以来トルフィンは復讐の一念に駆り立てられ、アシェラッド兵団に同行します。
しかしアシェラッドとの実力差は圧倒的、決闘を挑むたびに手酷く返り討ちに遭い、ボロボロにされるのが関の山。
やがてイングランドとの戦争が激化し、アシェラッド兵団も戦場へ向かいました。