子供の頃、どうにも虫が好きになれなかった。嫌いというか、怖い。
キモチ悪い。
そんな風に思っていたのは、どうやら自分だけじゃなかったようで、理科の教科書に虫の写真が載っていようものなら、ページがめくれない女子なんてのもいた。わざわざピンセットを使って教科書をめくったり。傍から見たら滑稽極まりないんだが、本人の生理的嫌悪感は深刻。虫が苦手な人種というのは、世の中に確実に存在する。

そして、虫出現のピークといったら、何といっても夏だろう。
害虫からセミから、虫さん大集合の夏が、いよいよ間近に迫ってきた。

しかし、手で触れずに虫を捕えることができる新兵器が開発されたという。それは、株式会社センチュリーより発売されている『虫パックン』のこと。
これは、マジックハンドのようにレバーを握ってはなすだけの簡単操作で捕獲できる虫取りアイテム。先端にあるブラシ部で虫を捕獲するため虫に噛まれたり、刺されたりすることがない。さらにアーム部が長いために手の届かない天井、高い木にとまっている虫も捕獲することが可能なのだ。


このアイテム、実はアイルランド製。アイルランドでは身近な虫である蜘蛛を捕るためのアイテムとして販売されていた。これを日本の身近な害虫であるゴキブリを捕まえるアイテムとして使用するのはどうか、と国内でも販売することに。

使い方は様々。殺虫剤で弱らせてからの捕獲でも良いし、虫の敏捷性にもよるが、いきなり「パクッ!」っと虫を捕獲してみせることも可能。「そんなに上手く使いこなせるだろうか……」と不安な方には、練習用の虫ダミーが付属されており、『虫パックン』の腕を磨くことも可能。
使い方に慣れてくれば、捕獲率も高くなるのではないだろうか。

その他の使い道としては、昆虫採集の道具としての活用も可。「捕獲すると、虫を潰してしまうのではないか?」と心配してしまいそうだが、大丈夫。
先端はストレートブラシと、デコボコのあるブラシからなる2段階の特殊構造を採用。つまりストレートブラシがホウキの役目をして、ターゲットをブラシの中心に集め、その後ブラシ中央にある数本のデコボコブラシが確実にターゲットを捕獲するという構造。捕獲はこの数本のデコボコブラシで行うので、その圧力で捕獲物を潰してしまうことはほとんどない。
UFOキャッチャーみたいな仕組みであるとイメージしていただくとわかりやすい。デコボコがあるので捕獲物を逃しにくくしており、機能性も問題ナシ。

その他の使用法をメーカーにお聞きすると、「アームが長いので、冬など、コタツから出ないで周りのモノを捕りたいというモノグサな方にも良いのではないでしょうか?」と、全くもって柔軟な姿勢だ。

この『虫パックン』は5月16日から一部の店舗、Webサイトにて販売されている。価格はオープンプラス(税込2000円前後)。

これさえあれば、苦手な虫も怖い物なし。
すぐさま「パックン」だ。
パックンしてみたい方は是非!
(寺西ジャジューカ)