第２週「…会いません、今は」 第８回１０月９日（火）放送より
脚本：福田 靖
演出：渡邉良雄
音楽：川井憲次
キャスト：安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功ほか
語り：芦田愛菜
主題歌：DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括：真鍋 斎
連続テレビ小説 まんぷく Part1
「結婚を前提につきあってください」という萬平（長谷川博己）の告白をあっさり受け入れ、初デートする福子（安藤サクラ）。だが、母・鈴（松坂慶子）は交際を反対する。
「おはよう日本」（関東版）の高瀬耕造アナは関西に行って食い倒れて「まんぷく」とドラマの内容ではなく言葉遊びで来た。朝ドラ前の朝ドラ送りもいろいろ工夫がいるようでご苦労さまです。
１〜７話までトントントンとスピーディーに進んだが、８話はややまったり。
福子と萬平がデートしながらお互いのことを語り合う。
これで福子と萬平のバックボーンが改めてわかる仕掛け。
デートシーン、萬平の第一声は「鯉がいます」。恋に掛けているのだろうか。
散歩する庭は大阪・天王寺公園の慶沢園。
そこでは福子が家の話をする。母親の口癖が「私は武士の娘です」ではあるが家系図もなくほんとうにそうかわからないそうでも足軽かもと笑う。この時代ってこういう、先祖は武士であることがアイデンティティで、しかも少し盛って話す人たちが多かったと思う。
次にラーメンを食べながら、萬平の話。
萬平は早くに父母を亡くし、親戚の家を転々と渡り歩くも迷惑をかけたくなくて若くして独り立ちする。
修理の仕事をしているうちにものづくりに目覚めた。
しゃべって、ずずずとすすって、その繰り返しを安藤サクラと長谷川博己が巧いタイミングで見せる。
こういうところはさりげなく見えてなかなか難しいところだと思う。
「デート〜恋とはどんなものかしら〜」（１５年）は、古沢良太の月９ドラマで、長谷川博己演じる高等遊民が、杏演じるちょっと変わった女性とおつきあいする話。結婚を契約と考える発想などはドラマの「逃げ恥」よりも先んじていた。
「まんぷく」の素敵なところは街の描写だ。
ロケやセットを混ぜながら、街を歩く人のエキストラも投入して、臨場感を出す。再放送中の「べっぴんさん」でも闇市描写に力が入っていた。
デートの終わりは萬平の会社見学。根菜裁断機を福子は見せてもらう。
学もなく弁も立たないため営業が苦手ではあるが「いろいろなことをやってみたいんです」「とにかく僕は世の中の役に立つ仕事をしたい」と夢を語る。
福子がそれを好ましく訊いてると、加地谷（片岡愛之助）が出てきて、スパイ扱い。世良（桐谷健太）の件があったから。
よくいえば巧い。悪くいえばあざとい。
ラーメンもやたらと出てくる。のちにインスタントラーメンを発明する人物だから、いまからしっかりラーメンをアピールしている。
ほかにこの回で言うと、ロケ地、天王寺公園には、ホームページを見ると真田幸村ゆかりの茶臼山があると書いてある。
すると、咲（内田有紀）が緊急入院した病院の名が「真田山病院」。
真田幸村関連でまとめてあった。
でも、長谷川博己が２０２０年の大河ドラマで演じるのは明智光秀。
フロントの美女・保科恵（橋本マナミ）がモテそうに見えて奥手であることが明かされたり、調理人の野呂（藤山扇治郎）が福子がいつの間にか他の人に心を寄せていることにショックを受けたり、咲の緊急入院を知らせるのは都合よくホテルにやってきた牧善之助（浜野謙太）だったり、コメディリリーフもうまいこと使って話が進んでいく。
まったりした中、咲の病気が結核だったことで物語は一気に引き締まる。
咲ねえちゃんが心配です。結核でも個室じゃないんですね・・・ドキドキする。
（木俣冬）
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月～土 朝８時～、再放送 午後０時４５分～
◯BSプレミアム 月～土 あさ７時３０分～ 再放送 午後１１時３０分～
◯１週間まとめ放送 土曜９時３０分～
「まんぷく」の大阪の風景のなかに映っている「大急百貨店」が出てくる朝ドラ「べっぴんさん」もBS プレミアムで月〜土、朝７時１５分から再放送中。
ちなみに「べっぴんさん」で大急が話に絡んでくるのは４９話あたりから。
「べっぴんさん」第８話レビューはコチラ
脚本：福田 靖
演出：渡邉良雄
音楽：川井憲次
キャスト：安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功ほか
語り：芦田愛菜
主題歌：DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括：真鍋 斎
連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド) NHK出版
連続テレビ小説 まんぷく Part1
８話のあらすじ
「結婚を前提につきあってください」という萬平（長谷川博己）の告白をあっさり受け入れ、初デートする福子（安藤サクラ）。だが、母・鈴（松坂慶子）は交際を反対する。
散歩、ラーメン、ほのぼのデート
「おはよう日本」（関東版）の高瀬耕造アナは関西に行って食い倒れて「まんぷく」とドラマの内容ではなく言葉遊びで来た。朝ドラ前の朝ドラ送りもいろいろ工夫がいるようでご苦労さまです。
１〜７話までトントントンとスピーディーに進んだが、８話はややまったり。
福子と萬平がデートしながらお互いのことを語り合う。
これで福子と萬平のバックボーンが改めてわかる仕掛け。
デートシーン、萬平の第一声は「鯉がいます」。恋に掛けているのだろうか。
散歩する庭は大阪・天王寺公園の慶沢園。
そこでは福子が家の話をする。母親の口癖が「私は武士の娘です」ではあるが家系図もなくほんとうにそうかわからないそうでも足軽かもと笑う。この時代ってこういう、先祖は武士であることがアイデンティティで、しかも少し盛って話す人たちが多かったと思う。
次にラーメンを食べながら、萬平の話。
萬平は早くに父母を亡くし、親戚の家を転々と渡り歩くも迷惑をかけたくなくて若くして独り立ちする。
修理の仕事をしているうちにものづくりに目覚めた。
しゃべって、ずずずとすすって、その繰り返しを安藤サクラと長谷川博己が巧いタイミングで見せる。
こういうところはさりげなく見えてなかなか難しいところだと思う。
「デート〜恋とはどんなものかしら〜」（１５年）は、古沢良太の月９ドラマで、長谷川博己演じる高等遊民が、杏演じるちょっと変わった女性とおつきあいする話。結婚を契約と考える発想などはドラマの「逃げ恥」よりも先んじていた。
「まんぷく」の素敵なところは街の描写だ。
ロケやセットを混ぜながら、街を歩く人のエキストラも投入して、臨場感を出す。再放送中の「べっぴんさん」でも闇市描写に力が入っていた。
BK制作は比較的、街に生きる人々の描写に気を使っている印象がある。
デートの終わりは萬平の会社見学。根菜裁断機を福子は見せてもらう。
学もなく弁も立たないため営業が苦手ではあるが「いろいろなことをやってみたいんです」「とにかく僕は世の中の役に立つ仕事をしたい」と夢を語る。
福子がそれを好ましく訊いてると、加地谷（片岡愛之助）が出てきて、スパイ扱い。世良（桐谷健太）の件があったから。
でもこの「スパイ」というワードは今後の布石だろうなと思う。あと、「いろいろなことをやってみたい」という台詞も。
よくいえば巧い。悪くいえばあざとい。
ラーメンもやたらと出てくる。のちにインスタントラーメンを発明する人物だから、いまからしっかりラーメンをアピールしている。
ほかにこの回で言うと、ロケ地、天王寺公園には、ホームページを見ると真田幸村ゆかりの茶臼山があると書いてある。
すると、咲（内田有紀）が緊急入院した病院の名が「真田山病院」。
真田幸村関連でまとめてあった。
でも、長谷川博己が２０２０年の大河ドラマで演じるのは明智光秀。
咲ねえちゃんが・・・
フロントの美女・保科恵（橋本マナミ）がモテそうに見えて奥手であることが明かされたり、調理人の野呂（藤山扇治郎）が福子がいつの間にか他の人に心を寄せていることにショックを受けたり、咲の緊急入院を知らせるのは都合よくホテルにやってきた牧善之助（浜野謙太）だったり、コメディリリーフもうまいこと使って話が進んでいく。
まったりした中、咲の病気が結核だったことで物語は一気に引き締まる。
咲ねえちゃんが心配です。結核でも個室じゃないんですね・・・ドキドキする。
（木俣冬）
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月～土 朝８時～、再放送 午後０時４５分～
◯BSプレミアム 月～土 あさ７時３０分～ 再放送 午後１１時３０分～
◯１週間まとめ放送 土曜９時３０分～
「まんぷく」の大阪の風景のなかに映っている「大急百貨店」が出てくる朝ドラ「べっぴんさん」もBS プレミアムで月〜土、朝７時１５分から再放送中。
ちなみに「べっぴんさん」で大急が話に絡んでくるのは４９話あたりから。
「べっぴんさん」第８話レビューはコチラ
