脚本:福田 靖
演出:松岡一史
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
86話のあらすじ
万能調理器商品化のために家と土地を担保にして資金を借りようとする萬平(長谷川博己)に一時は資金援助を渋った梅田銀行の喜多村圭吾(矢柴俊博)だったが、実物の良さに触れて考えを改める。
アリとキリギリスの エンドが2通り
萬平のトーク力によって、家と土地を担保にすることを納得した形の鈴。
道頓堀の母に占ってもらうと、「雨降って地固まる」と言われたそうで。
地、固まるとはいえ、まずは雨が降ると心配する鈴。
「大器晩成」も、まだ成功してないってことだと、なにかと悪いほうに悪いほうに考えがちの鈴に、
「もっと楽天家になればいいのよ」と福子は諭します。
楽天家の例は、克子(松下奈緒)ですが、彼女は目下、楽天的ではいられない状態でした。
忠彦(要潤)が若い女性の絵を描いていて気が気ではありません。
タカはだんだん淫らな絵になっていると指摘しますが、克子はその現実から目を背けようとします。
鈴と克子とタカのそれぞれの言い分が噛み合わず、わちゃわちゃとなるリビング。
「なんともちぐはぐなやりとり。
淡々と状況を説明するのみの芦田愛菜さんに、ひさしぶりにちょっとおもしろいナレーションがありました。
なにかと悲観的な鈴ですが、絵本の朗読がお上手。
元気な男の子みたいな声がとてもいい感じです。
でも、「アリとキリギリス」の終わり方が違うと源は納得しません。
鈴の読んだ終わりは、遊んでいたキリギリスが「自業自得」と働き者のアリにあしらわれる終わり方で、
源の知っている終わりはそうじゃない、アリが手を差し伸べてくれるパターンでした。
これは、楽天的か悲観的か、見方によって状況が変わることと、いいエンドを望む源は萬平に似て、困っている人を放っておけない性分であることを表しているのでしょう。
アリは萬平、キリギリスは世良みたいですね。
ともかく「まんぷく」では、どんなに悪い状況でも、よいふうに、前向きに考えようとするお話です。
今週のサブタイトルは「あとは登るだけです!」。
鈴的に言えば、一度は下り切るってことで……。
いまの段階では、あれほど渋っていた梅田銀行の喜多村が、万能調理器でつくったジュースを飲んで大喜び、がぜん応援モードになって、萬平と屋台で祝杯まであげていましたが、これがひっくり返るんだろうなあ……とドキドキします。
それにしても、タカちゃんが吉本新喜劇の山田花子みたいな雰囲気を漂わせていて、芸達者だなあと感心するばかりですが、結婚しているように全く見えず、少女みたいです。未だ子供がいない幼な妻感を意識して演じているとしたら、すばらしいです。
(イラストと文/木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
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「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
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