耳で遊べる「知る区ロード・みみのオアシス」
(上)装置の一つ「ぶらさがるみみ」(中)「のぼるみみ」はちょっと恥ずかしい(下)「みないみみ」はとっても恥ずかしい
「耳」で遊べる不思議な公園が杉並区にあるというので行ってみた。荻窪駅で降り、地図を見ながら歩くこと30分(遠いです!)、宮前公園という静かな公園の一角にそれはあった。


看板には「知る区ロード・みみのオアシス」とある。「知る区ロード」というのは杉並区に作られた区内全域をめぐる遊歩道のことで、「西の輪」「東の輪」という二つのコースからなっている(全長なんと36km!)。コース上には4つの「オアシス」があり、ここ「みみのオアシス」はその一つというわけ。

「みみのオアシス」には、近くの竹林が風に揺れて立てる音を聴くための装置がいくつも置かれている。その装置に耳を当てると、普段自分の耳で聴く音ととは違った音が聴こえてくる。見た目も面白い装置は、ぶらさがりながら耳を当てる「ぶらさがるみみ」、かがまないと聴けない「かがむみみ」など。
階段をのぼって聴く「のぼるみみ」は、貝殻を耳に当てた時のようなボーっとこもった感じがしながらも聴覚が大きく広がった気がする。「みないみみ」は、視界が装置でふさがれるため、聴覚だけが繊細になった気がした。これはなかなか面白い。

それにしても、散歩する人が頻繁に近くを通り過ぎる中、突然地面にしゃがみ込んだりするのは結構勇気が必要だったなー。一人で来るのはちょっとオススメできません(私が写っている写真はすべてセルフタイマー撮影)。

「みみのオアシス」に行ってみたい!という方には、荻窪駅から関東バスに乗るのがオススメ。
「宮前公園駅」で下車すればすぐです。

また、「知る区ロード」上にある残る3つのオアシスも、時をテーマにした「ときのオアシス」、素足で感触を楽しむ「はだしのオアシス」、嗅覚で遊ぶ「はなのオアシス」と、なんだか面白そうなのでぜひどうぞ!(スズキナオ)

「みみのオアシス」
東京都杉並区宮前2―12<地図