ハンバーガーやケーキも折れちゃう! 今時のおりがみ
(写真上から)「おりがみハンバーガー屋さん」に挑戦!<br>ハンバーガーの中身などがリアルにプリントされている。……夢中になる姪。<br>バーガーセットの完成!
子どもの頃から宿題や試験勉強などやらなきゃいけないことがあるにも関わらずちっともできない、進まないという私。社会人になってもそれは変わらず「仕事したくな〜い。
進まな〜い」ということはしばしば。そういう時は無理をせず全く別のことをやることにしている。そんな私が夢中になっているのが折り紙。でも私の場合、折ることができるものは極端に少ない。今やっているのは60面体を作るというもの。2年ほど前に中学生の甥っ子の数学の冬休みの宿題として出されたものを一緒になって作ったのがきっかけだった。

以来、ネタがない、あ〜疲れたといっては折っていたのだが、さすがに同じものばかりを作っていたのでちょっと飽きてきた。

そこで、「他に何か楽しい折り紙はないか」と折り紙の老舗メーカー、株式会社トーヨーのウェブサイトをのぞいてみると、ありました、ありましたよ。なんとも楽しそうな折り紙がたくさんあるではありませんか。
中でもひときわ目を引くのがテーマ別の折り紙で「ケーキ屋さんおりがみ」、「おりがみハンバーガー屋さん」というもの。なんと正方形の折り紙からケーキやハンバーガーが作れるらしい。
折り紙は単色のカラー折り紙ではなく、ハンバーガーのバンズやレタス、トマトなどリアルなプリントがされていて折り線が描かれている。
これはもう話をきかないわけにはいかない、とさっそく(株)トーヨーに問い合わせてみた。

「プリントおりがみを使ったテーマ別のおりがみシリーズは2001年に発売した『超迫力恐竜おりがみ』が最初です。無地の紙よりデザインが入った方が楽しいのでは? と考えて作ってみたところ評判がよかったのでその後も折るだけでなく、折った後も楽しめるものということで、“ヒコーキ”や“レーシング”、“ケーキ屋さん”といったシリーズを出しました。折り方は折り紙作家の山口真さんにお願いしまして、その折図にあわせて紙をデザインしていったんですよ」と(株)トーヨー企画室の川田さん

これは是非とも折ってみたい! とさっそく「おりがみハンバーガー屋さん」に挑戦してみた。
まずはハンバーガー作りから、この正方形からバンズがちゃんと作れるのか、折図を頼りに折っていくとおおっ無事にできました。同じ要領でトマト、パティと折り進む。
そんなこんなで折っていると、姉と大学生の姪っ子が来訪。「私もやりたい!」とのことで、3人でワイワイいいながらドリンクとポテトバックにはやや苦戦するもあっという間に完成。はさみを使ったのはストローとドリンクの中身だけ。ポテトは当初、はさみで切って貼り付けるのかと思っていたが、これも7.5cmの正方形から折って作る。
すごい! さすが折紙のプロが考えたものだけのことはある。

ツルや風船といった昔ながらの伝統的な折り紙もいいけれど、時代に合った現代風の折り紙っていうのもとても楽しい。
トーヨーのテーマ別の折り紙にはこの他、ホイル折り紙を使った「ジュエリーコレクション」やプリントならではの「ウルトラマンおりがみ」、耐水ペーパーを使った浮かべて遊べる「船のおりがみ」、エッグスタンドや小物入れなど実生活でも使える小物が折れる「暮らしの中のおりがみ」などなどたくさんの種類がある。

それにしても、これだけの種類が出ていたのに気づかなかったとはちょっと不覚。
「テーマ別のおりがみは文房具店や量販店さんに置いていただいていますが、なかなか全種類を置いていただくのは難しいのです。文房具店さんにご希望の商品がない場合は商品コードと商品名と冊数をおっしゃっていただければお取り寄せはできると思います」と川田さん。

姪っ子は何やら教科書を持って半分勉強しに来た様子だったが、結局我が家で折り紙を折るだけ折って「私、今度『ケーキ屋さんおりがみ』やろっと」という言葉を残して帰っていった。
やはり、姪だけあって彼女にも私と同じ血が流れているのだろうか。

手先を使う折り紙はストレス解消にももってこい。一度試してみませんか?
(こや)