英文メールetc.の略語事情 in アメリカ
英語略語もムズカシイ……
2006年の流行語大賞のトップテンに選ばれた「エロカッコイイ」や「エロカワイイ」に始まり、「キモかわ」や「ブスかわ」など、次々と短縮語と言ってもいいようなコトバが生まれる日本。
新語・流行語大賞のサイトによると「社会の複雑化に伴い、一つの形容詞では表現しきれないことが増えていることの表れ」とある。

もともと日本では「国連」(国際連合)や「取説」(取り扱い説明書)のような略語が多く、日本で生まれ育っているなら、これで戸惑うということは滅多にないはずだ。
とは言っても若者の使用する新語やギャル文字には、頭を抱えてしまうことが多い。

アメリカでのティーンエイジャー(13〜19歳)やトゥイーン(11〜12歳)たちは、日頃から携帯でのテキストメッセージや、コンピューターからのインスタントメッセージなどで、暗号というべき「略語」を流暢に使い、最近ではテストにまで書いてしまうということで社会問題にさえなっている。
この年齢期の彼・彼女等は8歳頃からコンピューターを使い始めたのをきっかけに、そこからグラマーやスペルのルールを学んでしまった、ということらしい。
この略語はウエッブスラングと呼ばれていて、タイプ量が減るうえ、親には内緒にしておきたい友達との内緒話などに大活用されているようだ

チャットなどでよく目にするのは「LOL」(エルオーエル、laughing out loud)で「大爆笑」。日本でも文章の後に「(笑)」とするのと同様。
顔文字のスマイルは顔が横になっている「 :) 」のが英語の特徴だ。
親には内緒にしておきたい話題の時などは、単語の頭文字を綴ったものが多く、理解しがたい。
「MOS」は「mom over shoulder」(母親が後ろにいる)で、込み入った話は避けたい時。「KPC」は「keeping parents clueless」(両親には絶対に内緒)。
「BTW」-「by the way」(ところで)、「BRB」-「be right back」(すぐ戻るから)、「G2G」-「got to go」(行かなくちゃ)など、一目みただけでは到底理解できないメール内容になっているらしい。子供を思うあまり、暗号メールの訳が気になる親も多く、こんな翻訳サイト(「NetLingo.com」「Webopedia(Text Messaging Abbreviations and Smiley Faces)」)も大好評だという。

それでも、公にビジネスでも使用されている「FYI」(for your information)や「ASAP」(as soon as possible)のようなものまであるので、タイプ量の節約に繋がることもあるのかもしれない。

興味深いのは「ur」で「ユーアー(your)」。「You」が「U」一つになり、「R」一文字で「are」を表現できるというもので、単語として読むよりも、アルファベット一文字ずつ読む方が理解しやすいかもしれない。
「cu」、シーとユーで「See you」に、「ic」はアイとシーで「I see」。日本語ギャル文字、英語略語、どっちも難し〜。
(シカゴ/あらた)