米好きにはたまらないごはんの友だ。
そのめんたいこが何と飴になっちゃったというのです。しかものど飴というからちょっと驚き。
このめんたいこの飴、「めんたい風味のど飴」を作っているのは福岡市のめんたいこメーカー、株式会社山口油屋福太郎。
飴には確かに赤いつぶつぶが。
それにしても辛いめんたいこをのど飴にしちゃうっていうのはどういうことなのか? さっそく話をうかがってみた。
「うちではお客さんに工場見学などもしていただいているんです。
「飴の中の赤いつぶつぶは確かにめんたいこです。でもこの飴に使っている唐辛子は辛くない唐辛子なんですよ。うちでは『お子さまめんたい』といって、お子様や、辛さが苦手な方にお勧めの、ほとんど辛さを感じないめんたいこを作っているんですが、この『お子さまめんたい』をフリーズドライにしたものを入れているんです。
ほぉ。でも辛くない唐辛子なら入れなくてもいいような気がするけれど……。
「いえいえ、めんたいこを作るには唐辛子がないとダメなんです。唐辛子はただ辛さを出すだけじゃないんですね。甘みというか、唐辛子そのものが入らないと、たとえ辛くなくともあのめんたいこの独特の味は出せないんです」
私もさっそく「めんたい風味のど飴」をいただいてみた。
最初口に入れると確かにハッカのす〜っとしたいわゆるのど飴の風味。でも2、3回口の中で転がしていると、あれれ、何とも言えない塩味が。これは不思議な味だけど、ハッカとめんたいこって想像していたより全然イケてます。舌にさわるプチプチ感も何ともいい感じ。
「後味もさっぱりしていますよ」という山口常務の言葉通り、確かに後味すっきり。また炎症を鎮める作用や抗菌効果があると言われているドクダミとスギナのエキスも入っていてこれはのどによさそうだ。
それにしても、(株)山口油屋福太郎さんのめんたいこのつぶはぷりっぷりして大きい。このあたりも山口常務に聞いてみた。
「お客さまにもよくそう言っていただいてます。うちではまさに産卵直前の真子が最も熟したものだけを使ってるんです。年に1度、一番真子が熟す時期に1年分の材料を仕入れているんです。あと、最近『薫製めんたい』を開発したんです。
めんたいこが大好きな私はもう話を聞いているだけでヨダレがでそう。
ご飯の友に「めんたいこ」、旅行の友に「めんたい風味のど飴」。ああっ、もうめんたいこ好きにはたまりません。
(こや)
・味のめんたい福太郎HP