
大阪の天満橋というビジネス街へ赴くと、オレンジを基調としたなんとも目立つ外観を発見。満面の笑みで出迎えてくれた白井さんにさっそくお話を伺ってみた。
まず、内装については「宇宙船をイメージした近未来風にしました。子供の頃に万博を楽しんだ世代の方が、もう1度子供の頃の気分を楽しめるような空間になれば」という思いを込めたそう。
こういうの、レトロフューチャー風っていうんでしょうか? 万博を知らない世代の私にもなんか、新鮮な感じ。そして、お店の中央にドーム型のショーケースが設置されており、「太陽の塔」グッズなどが所狭しとおさめられていた。このドームの中身は時々入れ替えていくそう。他にも宇宙船の窓を思わせる球体の中に、タイムカプセルやら貯金箱などのお宝がいっぱい!
しかし、やはりカフェだけに気になるのはメニューですよね〜。
ケチャップ味がなつかしい「ナポリタンスパゲッティ」などの昭和を感じさせるメニューや、多くの日本人が初めて味わった「ハンバーガー」などなど万博気分を味わえる期待を裏切らないラインナップ。しかし、なんといってもおすすめはデザート類!! 万博会場内で当時、人気があったメニューを再現したものがあるんです。
画像の『EXPO天国』(700円)は、ビスケットでつくった『太陽の塔』を中心にお祭り気分の万博会場をイメージしたもの。なんか、お子さまランチのワクワクを思い出しちゃいます。
他に、『ザボボハット』(700円)なる、ボール型のドーナッツも気になる……。これも大阪万博の会場内で販売されていたものだそうで、甘ずっぱい香りのフルーツソースにつけて食べるらしい。甘そう。だけど、おいしそ〜。
あと、ウエイトレスさんの制服がこれまた、かわいいのですよ。オレンジのキュートなデザインは、『オランダ館』のコスチュームをリメイクしたものだとか。
ちなみに、お店づくりで最も苦労したのは、イメージにあう物件探しだったそう。ここ2年ほどは展覧会やイベントの企画協力など「万博プロデュース業」をこなしながら、なんとカフェの専門学校へも通っていたというので驚きです! まさに、白井さんの熱意と執念!? が生んだ夢の空間といえましょう。
今後は昭和歌謡など、70年代にこだわったライブイベント等にも力を入れていくそう。近くの造幣局ではそろそろ『桜の通り抜け』もあることだし、地元人はもちろん、大阪観光の予定がある方は立ち寄ってみてはいかがでしょう?
(野崎 泉)
・EXPOカフェ 4月18日(金)オープン!
大阪市中央区島町2-2-10
TEL. 090-1221-1970
営業時間 11:00〜23:00
ランチタイム 11:30〜
ナイトタイム 18:00〜23:00(L.O. 22:30)
※5月17日(土)オープン記念ライブあり。