
毎日通勤に使っている電車が「乗る直前に行ってしまう」ことが、とても多いような気がするのだ。
筆者は本当に運が悪いのだろうか。疑問に感じる今日この頃、「電車が直前に行ってしまう確率」を計算してみることにした。
朝の通勤に使っているのは、JRと地下鉄との某乗換駅。乗降客は結構多い。ピッ、と改札を通過して数十メートル直進、180度右に折れて階段を下るとホームに着く。「電車が直前に行ってしまう」パターンは次の3つだ。
1. 扉が直前に閉まってしまうパターン。とても口惜しい。
2. 階段を下りる25秒の間に扉が閉まってしまうパターン。結構口惜しい。
3. 階段に着いた時点で、既に電車が発車しているパターン。発車後20秒間は電車が見える。
1〜3のどれかに当てはまる時間は、25+20=45秒間。朝のラッシュ時、電車は2分半=150秒間隔で運転している。従って、電車が直前で行ってしまう確率は、45÷150=0.3となる。特に運が悪くなくても、10日に3回は口惜しい思いをするという結果だ。
帰りはどうか。夜の通勤に使うのは、とある地下鉄の駅。地中深部を走る路線で、入口から階段を降り、改札を通ってさらに階段を下ってやっとホームに至る。電車が直前で行ってしまうパターンは次の3つだ。
1. 扉が直前に閉まってしまうパターン。とても口惜しい。
2. 階段を降りる60秒の間に扉が閉まってしまうパターン。音だけ聞こえて結構口惜しい。
3. 駅の入口に着いた時点で、既に電車が発車しているパターン。発車後20秒間は吹き上げる風で電車の存在が分かる。
1〜3のどれかに当てはまる時間は、60+20=80秒間。夜は6分間隔の運転なので、逃すとしばらくホームで待つことになる。朝と同じように確率を計算してみると、80÷360≒0.2。10日2回は、電車は行ってしまうのだ。
朝と夜とを合わせると、別に運が悪くなくても、10日5回は、乗る直前に電車が行ってしまうことが分かった。思っていたよりずっと多い。
駆け込み乗車はかなり危ない。明日からは悠然と電車を見送ろうと思ったのでした。
(R&S)