国内男子ツアー「ミズノオープン」は、池田勇太の通算21勝目で幕を閉じた。池田本人が「いい戦いだった」とうなずいた試合は、最終盤にチャン・キム(米国)に1打差まで迫られながら逃げ切っての勝利だった。
まさに“日本のDJ”!池田勇太のヒミツは下半身にあり【スイング連続写真】
これで青木功、片山晋呉に並ぶ史上2位タイの11年連続優勝となり、上にいるのは15年連続の尾崎将司だけ。「ジャンボさんの記録を目指さないといけない」と、憧れ続ける人物に肩を並べるためにも、再び勝利を積み重ねていく。
クラブ契約フリーの池田は、今週になり開幕時から使用してきたキャロウェイの『エピックフラッシュ サブゼロ』ドライバーを抜いて、スリクソンの『Z785』をバッグインした。これについては「コースを意識してということではないが、2本使えるようにはしている。今週はこれを使った」と話す。実はこの『Z785』は、昨年の「カシオワールドオープン」でも使用しており、元々「弾きがいい」と感じていたモデル。
ザ・ロイヤル ゴルフクラブに変わった昨年以降の大会レコードとなる「66」をマークし、単独トップに躍り出た3日目には、ドライビングディスタンスで11位(310.50ヤード)、フェアウェイキープ率で12位(57.14%)を記録。この日は、4日間で唯一最長の8016ヤードに設定された日だったが、「8000ヤードを超えているようには感じなかったし、(距離の面で)難しいとは思わなかった」と涼しい顔を浮かべた。試合運びを楽なものにした要因として、ティショットがもたらした好影響を無視することはできない。
また「2人(最終日に一緒になったキム、W・J・リー)は飛ばし屋で、飛距離が及ぶことはない。そこをカバーするのがセカンドショットの精度。
さらに目を引いたのが、グリーン上で使用していたシルバーのパターだ。
これを、大会4日間の平均パット3位(1.6667回)というスタッツにつなげたのはもちろん、グリーン周りから寄せる場面でも度々使用。「ボールにウェッジを入れる部分で不安はないけど、グリーン周りが自分のなかで気持ち悪いなという部分もあった。パターで転がすほうが安全と思った」とその意図を説明する。
この優勝で「全英オープン」の出場権も獲得。自身にとって今季唯一となる海外メジャーの舞台に臨む。
【池田勇太のクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:ダンロップ・スリクソン Z785(9.5°)
(三菱ケミカル ディアマナ DF-60/TX)
3W:テーラーメイド・Mグローレ(15°)
3U:キャロウェイ・エピック(20°)
5I~7I:キャロウェイ・APEX
7I~A:ヨネックス・EZONE CB501
54°、60°:タイトリスト・ボーケイSM5
PT:ブリヂストン・J's
B:ブリヂストン・TOUR-B X プロト
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