昨年のプロテストが新型コロナウイルスの影響で延期になったことで、今年は変則的に2度実施される。そしていよいよ1回目(2020年度)の最終テストが、来週22日(火)から茨城県の静ヒルズカントリークラブで行われる。
18日(金)まで鳥取県の大山ゴルフクラブで開催されていた「日本女子アマチュアゴルフ選手権」出場者のなかにも、“連戦”でテストに挑む選手がいた。その1人が2000年度生まれの“プラチナ世代”古川莉月愛(りるあ)だ。
日本女子アマ会場で現役プロの妹を発見!誰か分かりますか?
プロテスト前最後の試合は、トータル3アンダー・10位タイと見事トップ10入り。古川は、いい形で大一番を迎えることになる。「アイアンショットはよかったけど、ティショットが曲がるときがありました。あとはチャンスにつけてもパターが…というのがあったので、それは課題のままですね」と鳥取での4日間を振り返ったが、ここからは今までやってきたことを強く信じるのみだ。

プロテストは、2年前の19年に初挑戦。しかし結果は2次予選で敗退した。「ビビッてましたし、シンプルに下手だった。いろいろ違いましたね」と、当時のことを振り返る。その後は地元の岐阜県をメイン拠点に合格に向け専念。「自分の得意な部分、苦手な部分を把握して、よかったところは伸ばせたし、ダメだった部分もましになってます。
2年前に比べたらレベルアップできています」という手応えを感じている。
それだけに“仕上げ”ともいえるアマチュア日本一を決める大会で、強い雨風に見舞われた最終日にも「73」と耐え、上位に踏みとどまった意味は大きい。そして、最後に必要になるのは「自信」と話した。「しっかり1次、2次も頑張ることができた。技術が違うとは思わない。気持ちで負けないように」と、胸を張って来週コースに立つ。

「ずっとゴルフばかりやってきたので、あまり長く続けようとは思ってないんです(笑)。すぐにツアーに行って、優勝をして、気が済むまでやってやめる!って言いたい。30歳までには結婚したいんです(笑)」など話す姿からは底抜けの明るさを感じる。だが「今年は絶対テストに受かりたい」という言葉はしっかりと熱を帯びている。古江彩佳ら同世代の活躍は、大きな「刺激」として力になる。
昨年の「ゴルフ5レディス」では初日を12位で滑り出し、見事予選を通過。
その際には、“りるあ”という名前が釣り好きの父が釣り具のリールとルアーを合わせつけたもの、という話でも話題になった。今年こそ、合格の2文字をきっちり釣りあげてみせる。

■日本女子アマ 最終成績
■古川莉月愛 プロフィール
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■松山の成績は?全米オープン 2日目成績
■畑岡はどうなった?マイヤーLPGAクラシック 2日目成績