■2025年10月の動向:改善傾向
2025年10月の景気DIは43.9となり前月から0.5ポイント増加。2020年10月以来5年ぶりに5カ月連続で改善。10月は、日経平均株価が5万円を突破して連日過去最高値を更新し、為替レートはおおむね150円台で推移。デジタル関連の設備投資意欲は強く、自動車の生産も堅調。
さらに、農畜産物の価格上昇が生産者心理を下支えし、公共工事の発注増もプラスに働いたが、一方で原材料や物流にかかるコスト負担の増加や人手不足は、改善の勢いをやや抑える要因となった。
2025年10月の動向
■今後の見通し:横ばい傾向
同社は、今後は高市政権の経済政策に関心が集まり、ガソリン等の暫定税率の廃止など物価高対策による実質購買力の回復が焦点となると考察。また、底堅い旅行需要は関連業種に波及し、半導体を含むAI関連の設備投資も追い風となり得るという。
他方、財政拡大にともなう長期金利の上昇や日銀の政策金利の引き上げ、為替レートの変動、トランプ関税の影響には注視が必要で、人手不足もなお重い課題。景気は一進一退を繰り返しつつ、緩やかな持ち直し基調をたどると見込んでいる。
■業界別:10業界中9業界で改善、「農・林・水産」の景況感は過去最高に
調査開始以降で景況感が最高となった「農・林・水産」や「製造」「不動産」など9業界で改善。農産物の価格上昇や好調な一部自動車メーカーがけん引役となり関連する業種へと波及した。加えて、前月と同様に不動産や建設関連の需要が景気を押し上げたほか、日経平均株価が史上初の5万円超えを記録するなど、良好な投資環境も景気の下支えに。
■規模別:「中小企業」「小規模企業」が改善、2025年で最高水準に
「中小企業」「小規模企業」のどちらも改善し、2025年で最高水準となった。設備投資の再開にともない、「建設」や「製造」が上向き、景況感を押し上げる要因に。一方で「大企業」は悪化し、中小企業との規模間格差はやや縮小。
■地域別:10地域中9地域が改善、不動産・建設需要が地域経済を後押し
10地域中「近畿」「四国」「九州」など9地域が改善、「北海道」のみ悪化する結果に。都道府県別では、改善が30、悪化が17だった。不動産や建設関連の需要が地域経済の改善を後押し。
■【今月のトピックス】農・林・水産業界の景況感
・企業からは、農畜産物の価格上昇を好材料と捉える声や、関連商材の売上増加に寄与しているとの声が複数寄せられた。・2025年における農畜産物の価格は、米の小売価格ほか、鶏卵や食肉などで高止まり傾向がみられる。
1.調査対象
(2万5,111社、有効回答企業1万427社、回答率41.5%)
2.調査事項
景況感(現在)および先行きに対する見通し
経営状況(売り上げ、生産・出荷量、仕入れ単価・販売単価、在庫、設備稼働率、従業員数、時間外労働時間、雇用過不足、設備投資意欲)および金融機関の融資姿勢について
3.調査時期・方法
2025年10月20日~10月31日(インターネット調査)
<参考>
帝国データバンク『2025年10月の国内景気動向』

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