福島県喜多方市の静かな山あいに位置する熱塩(あつしお)温泉は、600余年前に名僧・源翁(げんのう)和尚によって開かれたと伝えられる歴史ある名湯です。

最大の特徴は、温泉街の中心にある示現寺の境内から湧き出る「熱くて塩辛い」お湯。
摂氏70度前後の高温で、強い塩分を含んだ泉質は、体の芯から温まるだけでなく、湯上がり後も肌がさらさらになると評判です。

また、古くから「子宝の湯」として全国から多くの湯治客が訪れてきました。温泉街の入り口には「子育て地蔵尊」が祀られており、今もなお多くの信仰を集めています。

山々に囲まれた狭い土地に、数軒の温泉宿と共同浴場、足湯小屋が寄り添うように並ぶ景色は、都会の喧騒(けんそう)を離れた「奥座敷」の名にふさわしい、ひなびた情緒と静寂に満ちています。

四季折々に表情を変える自然とともに、源泉かけ流しの濃厚な湯に浸かるひとときは、心身を深く解きほぐしてくれるでしょう。

■「熱塩温泉」周辺には何がある?
熱塩温泉を訪れたなら、まずは温泉街とゆかりの深い「示現寺」の参拝がおすすめです。歴史を感じさせる古刹の雰囲気は、心を穏やかに整えてくれます。

また、かつて喜多方と熱塩を結んでいた旧国鉄「日中線」の跡地も見逃せません。現在は遊歩道として整備され、全長約3kmにわたって約1000本のしだれ桜が咲き誇る、東北有数の桜の名所となっています。
さらに足を延ばせば、初夏には薄紅色の可憐な「ひめさゆり」の群生地や、夏には一面のひまわりなど、季節ごとの花々が旅路をあざやかに彩ります。

この記事の執筆者: All About ニュース編集部
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