■Q. 憂うつな気持ちが続いています。「放置は危険」って本当ですか?
Q. 「ここ2カ月ほど、気分の落ち込みが続いています。
時間がたてば自然によくなる気もしますが、毎日やる気も出ず、楽しいこともなく、つらいです。友人に『放置すると危ない』と言われましたが、本当でしょうか?」

■A. 放置は危険です。憂うつな状態の長期化は命に関わることもあります
気分の落ち込みや憂うつな状態は誰にでも起こり得ます。一時的な不調なら自然と回復するものですが、長期間落ち込みが続く場合は注意が必要です。何らかの原因で、心のエネルギーが低下してしまった可能性があります。

気分の落ち込みが数カ月単位で続くような場合、その状態を放置してしまうと症状が悪化し、意欲や集中力の低下、不眠や食欲不振など、日常生活に支障を来すことがあります。さらに深刻な場合には、うつ病などの心の病につながってしまうことも珍しくありません。うつ病は「心の風邪」と表現されることもありますが、それは「誰もがなりうる病気」という意味です。命に関わる危険性もあるため、決して軽く考えてはいけません。

憂うつな気分が長引く背景は、ストレスや環境の変化、心の病などさまざまです。気になる状態が続く場合は、「そのうちよくなるだろう」と放置せず、自分の状態を見極めて行動しましょう。

まずは信頼できる人に相談したり、医療機関を受診したりするなど、早めに対処することが重要です。
無理に我慢し続けず、適切なサポートを得ることが、回復への第一歩となります。

▼中嶋 泰憲プロフィール千葉県内の精神病院に勤務する医師。慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。留学中に自身も精神的な辛さを感じたことを機に、現代人の心の健康管理の重要性を感じ、精神病院の現場から、毎日の心の健康管理に役立つ情報発信を行っている。
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