株主優待のなかでも、特に個人投資家から人気が高いのが外食関連の優待です。食事券や割引券などは実際に使う楽しさがあり、家族や友人と利用しやすい点も魅力です。
「投資をしながら生活を楽しめる」という実感を持ちやすく、優待投資初心者にも人気の高いジャンルとなっています。

最近は物価高の影響もあり、外食費の負担を感じる家庭も増えています。ランチやファミリー向けの外食の価格も上昇傾向にあり、「以前より気軽に外食しづらくなった」と感じる人も少なくありません。そんななか、優待券を活用することで休日の支出を抑えながら外食を楽しめる点が注目されています。

また、外食優待には「企業を体験できる」という特徴があります。実際に店舗を利用することでサービスやブランドへの理解が深まり、長期保有につながるケースもあります。企業側にとっても、優待はリピーター獲得や認知度向上など「企業のファンを増やす」というメリットがあります。

ただし、人気優待銘柄には個人投資家の買いが集まりやすく、実際の業績以上に株価が割高になるケースもあります。優待利回りだけを見るのではなく、業績や出店戦略なども含めて確認することが重要です。

今回は、6月権利取り銘柄のなかから、外食好きの個人投資家から人気を集める優待株を3銘柄紹介します。

■すかいらーくHD<3197>
すかいらーくHD<3197>は、「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などを展開する外食大手です。株主優待では、食事優待の電子チケットが提供されており、グループ店舗で利用できます。


家族でも利用しやすい点から個人投資家人気も高い銘柄です。物価高の影響で外食費の負担が増えるなか、優待を活用することで休日の支出を抑えやすい点も魅力となっています。店舗数が多く利用しやすいため、初心者にも人気が高い優待株の1つです。また、テイクアウト対応やデジタル注文強化などにも取り組んでおり、外食業界のなかでも知名度の高い企業として注目されています。

■ブロンコビリー<3091>
ブロンコビリー<3091>は、ステーキ・ハンバーグチェーンを展開しています。株主優待では食事券が提供されており、店舗利用との相性がよい優待株として知られています。

炭焼きステーキやサラダバーなど「店舗で楽しむ外食」としての人気も高く、家族連れを中心に支持を集めています。物価高で外食回数を減らす家庭も増えるなか、優待券を活用して「プチリッチな外食」を楽しむ個人投資家も少なくありません。また、外食関連銘柄のなかでは比較的ブランド力が高く、根強いファンが多い点も特徴です。優待を通じて実際に店舗を体験できるため、初心者にも分かりやすい優待株といえるでしょう。

■物語コーポレーション<3097>
物語コーポレーション<3097>は、「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などを展開しています。郊外型店舗を中心に積極出店を進めており、成長力の高さにも注目が集まっています。
株主優待では半年以上継続して保有することで、食事優待券が提供されており、家族利用しやすい点も人気の理由です。

特に「焼肉きんぐ」はファミリー層から高い支持を集めており、休日利用との相性もよい業態です。また、優待だけでなく業績面にも注目する投資家も多く、配当や成長性を含めて中長期保有目的で注目されるケースもあります。

※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
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文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。

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