
年明けから新型コロナウイルス感染症の影響により放送延期や、イベントの中止などアニメ業界にとっても波乱が起きた年でした。そんな中でも、かつて放送された名作の再放送なども行われ、新しい作品の魅力だけでなく、過去作品の魅力も再発見できたのでは?
そこでアニメ!アニメ!では、2020年を振り返り「2020年1番○○なアニメ」をピックアップ! 編集部が選ぶイチオシの作品を連載形式で紹介していきます。
『千と千尋の神隠し』
私にとって『千と千尋の神隠し』は、「2020年1番“感謝した”アニメ」です。
2020年春。新型コロナウイルス感染症対策の観点から多くの新作映画が“公開延期”となりました。そんな中、“一生に一度は、映画館でジブリを。”と銘打った企画が実施。スタジオジブリの『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』計4作品が、2020年6月、全国372館にて上映されました。
どの作品も、映画初公開時に劇場で鑑賞していますが、『千と千尋の神隠し』の初公開は2001年……もう19年も前の話です。
中学生だった私が映画を見て感じたのは「エンターテインメント業界に携わりたい」という想い――“夢”を私の胸に灯してくれた映画に、約20年の時を経て再び劇場で会えるとは……。
子供の頃に感じたドキドキやワクワク、そして切なさを思い出すとともに、時間が経った今だからからこそ気付けることや20年経っても変わらない思いがあり、感じる全ての感情が喜びとなった映画体験でした。