Netflixアニメ『範馬刃牙』の第2期は、このほど8月24日より「地上最強の親子喧嘩編」の世界全話一挙独占配信が開始された。これに伴いキービジュアル第2弾が公開。
「野人戦争編」が、10月1日よりTV放送されることもわかった。そして、原作者の板垣恵介と「地上最強の親子喧嘩編」のOPアーティスト・SKY-HIによる対談レポートも到着した。

板垣恵介が秋田書店「週刊少年チャンピオン」にて連載中の原作マンガ『刃牙』シリーズは、地下闘技場の最年少チャンピオンである主人公・範馬刃牙と、“地上最強の生物”と呼ばれる父・範馬勇次郎との壮絶な死闘を軸に、様々な格闘士たちの闘いを描く格闘マンガだ。

『範馬刃牙』は、刃牙と勇次郎という因縁の親子が全身全霊で激突する展開が描かれる、シリーズ第三部にあたる。アニメ第2期の「外伝ピクル+野人戦争編」は7月26日よりNetflixにて全話一挙独占配信中で、このほど「地上最強の親子喧嘩編」も配信が開始された。

その配信開始に伴い公開されたキービジュアル第2弾は、『範馬刃牙』を象徴するような刃牙と勇次郎が互いの顎へ全力で拳を叩き込むもの。原作者である板垣も気に入っているという、原作コミックス37巻の表紙が大胆にもアニメイラストで再現された。「外伝ピクル+野人戦争編」に続き、Netflixのグローバルランキングを賑わすことになるのか注目だ。

そして、そんな盛り上がりを見せるアニメ『範馬刃牙』の第2期が、ついにTVでも放送されることが決定した。「野人戦争編」が、10月1日よりTOKYO MXほかにて放送開始となる。
このほか、『刃牙』シリーズの原作者である板垣と、アニメ『範馬刃牙』の第2期「地上最強の親子喧嘩編」においてオープニングテーマを担当したアーティスト・SKY-HIによるオフィシャル対談レポートも到着した。本作をより楽しめる対談にもぜひ目を通したい。
なお、インタビューの全文はアニメ公式サイトに掲載されている。

Netflixアニメ『範馬刃牙』の第2期は、「外伝ピクル+野人戦争編」および「地上最強の親子喧嘩編」が世界全話一挙独占配信中。「野人戦争編」は、10月1日よりTOKYO MXほかにてTV放送される。

<以下、板垣恵介 × SKY-HIオフィシャル対談一部掲載>

――SKY-HI さんはアニメ『範馬刃牙』2期の『地上最強の親子喧嘩編』で、主題歌を担当されます。OP 曲の『Sarracenia』はご自身が歌い、ED 曲の『Salvia』は楽曲制作に携わり、プロデュースしている BE:FIRSTが歌唱を担当しています。まずは、楽曲制作の経緯を伺えますか。

SKY-HI:お話をいただいた段階で、親目線と子目線での1曲ずつを制作させてもらえるということでした。刃牙シリーズの話題って、主人公の刃牙以上に父親である範馬勇次郎の話で盛り上がることが多いと思うんですよね。勇次郎の曲を書かせてもらうことに対するプレッシャーはもちろんありましたが、彼の気持ちにシンクロする作業はとても楽しかったです。
あとは自分の人格と乖離しないように……、自分の人格を保ちながらちゃんと勇次郎の歌になるようにと強く意識したことは覚えています。なんというか、コスプレにしたくなかったんですよね。自分の歌として自立していないと、勇次郎の歌として不適格なのでは、という想いはすごくありました。


――タイトル『Sarracenia』は食虫植物のことですが、ここに込めた意味は?

SKY-HI:サラセニアは花言葉が“風変わり”“変わり者”なんです。世の中から変わり者と見られるか、それとも自分が正しくて世の中のほうが変わっていると捉えるか。そういう考え方を、勇次郎から教わりました。
そして「喰う」ということをどう書くかは、楽曲を作る上で一番気にしたところかもしれません。強い人を表現する歌で、「強い」と言ってもしょうがない。勇次郎を表現する上で“喰らう”ということをどう書くかと考えた時に、サラセニアはしっくりきましたね。
他の生き物を喰らって生きることは、人間は当たり前にやっているんですけど、一人称が植物になると一気に怖く見える気がするんです。
食虫植物が怖く見えるのって、すごく不思議で。人間のほうがどちらかというといろんなものを食べているのに、一人称を植物に置き換えると急に恐怖が湧いてくる。勇次郎も漫画の登場人物だからみんな楽しんでいるけど、リアルにいたら本当に怖いと思うんです。

板垣:今、「強いから、強いと言ってもしょうがない」と言っていたけど、確かニーチェだったかな、「オリジナルとは何なのか」ということに関する定義を言っていて。人がやらないことをやったとしても、それはただの変わり者。

とっくにみんなが気づいてたものをまるっきり違う価値観で見せることができたときに、オリジナルと称えられるんだ、と。SKY-HI くんの話を聞いて、そのことを思い出しました。

――板垣先生は、楽曲を聴いていかがでしたか?

板垣:いやぁ、カッコイイね! 本人と声のイメージが、全然違っていて驚いたよ。

SKY-HI:よかったです。存外に、高い声を出しております(笑)。

――エンディングの『Salvia』には、どのような思いを込めたのでしょうか?

SKY-HI:刃牙目線で勇次郎のことを歌っているんですが、改めて「刃牙って勇次郎のことをこんなに好きなんだな」と感じました。“愛憎入り混じる”とは言うけど、愛の部分はシンプルに書きやすかったですね。刃牙って、連載開始からあんなに勇次郎のこと好きだったんですか?

板垣:多分、本人も気づいていなかったんじゃないかな。原点は、母親が勇次郎に殺されたというところから始まって。

SKY-HI:そうですよね。

板垣:でも描いているうちに、「どんどんリスペクトが入ってきているな」と。「自分の父親がこうあってほしい」という姿を、俺が投影しているんでしょうね。
こんなふうにやりこめられたい。「やっぱり父親には敵わないんだ」と感じるのは、快感もあるんだろうと思えて。
師匠や先輩や父親など、「かつて見上げた存在を追い抜くことが恩返しになる」と言うけど、俺は嘘だと思ってるから。一番聞きたいのは、「お見それしました」なんだよ。100 歳になろうが「敵いません、お見それしました」と言われせることが一番の孝行だと思うし、「とうとう俺を抜く奴は現れなかったな」と最期に言えるのは快感だと思う。

SKY-HI:うちの父は、そういうタイプです(笑)。

――『地上最強の親子喧嘩編』を心待ちにしているファンにメッセージを!

SKY-HI:普通に生きていると「歯がゆい」「足りない」みたいな枯渇した感情はある程度付き物ですけど、その枯渇を埋めようとする作業は人間として一番美しい瞬間のようにも思います。『範馬刃牙』は、その尊さを与えてくれる気がするんです。
いささか刺激が強いかもしれないですが(笑)、この作品を見る前の人生とは全然違うものになる。『地上最強の親子喧嘩編』に携わらせてもらえることは、音楽の仕事を20年やってきた自分も「こんな瞬間が来るんだ」と感激していますし、みなさんと一緒に感激できたらなと思います。

板垣:作品の影響を受けたという人の話を聞くのは好きなんだけど、そこを目標に描いてるわけじゃなくて、娯楽として楽しんでもらえるのが一番かな。僕自身もアニメは自分の描いたものとはまた別だと思っているので、娯楽に徹して楽しみたいと思っています。


Netflix シリーズ『範馬刃牙』 2期 作品概要
Netflix にて
<外伝ピクル+野人戦争編>
<地上最強の親子喧嘩編>
世界全話一挙独占配信中ッッ!!
2023年10月1日(日)より TOKYO MX ほかにて TV 放送
開始
TOKYO MX 10月1日より 毎週日曜 23:30~
サンテレビ 10月1日より 毎週日曜 23:30~
BS日テレ 10月1日より 毎週日曜 23:30~
テレビ愛知 10月2日より 毎週月曜 26:05~
HTB 北海道テレビ 10月2日より 毎週月曜 26:25~
TVQ 九州放送 10月2日より 毎週月曜 27:00~
KBS 京都 10月4日より 毎週水曜 25:30~
※放送予定は変更となる場合がございます。
<STAFF>
原作:板垣恵介(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
監督:平野俊貴
シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクターデザイン:石川晋吾
色彩設計:宮脇裕美
美術監督:吉原俊一郎
撮影監督:野口龍生
編集:佐野由里子
音楽:藤澤健至
音響監督:浦上靖之 浦上慶子
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:範馬刃牙製作委員会
野人戦争編オープニングテーマ「The Beast」和楽器バンド(UNIVERSAL SIGMA)
野人戦争編エンディングテーマ「WILDER」UPSTART(avex trax)
地上最強の親子喧嘩編オープニングテーマ「Sarracenia」SKY-HI(B-ME)
地上最強の親子喧嘩編エンディングテーマ「Salvia」BE:FIRST (B-ME)
<CAST>
範馬刃牙:島崎信長
範馬勇次郎:大塚明夫
ピクル:草尾毅
アルバート・ペイン:飛田展男
徳川光成:麦人
ゲリー・ストライダム:土師孝也
烈海王:小山力也
愚地独歩:菅生孝之
愚地克巳:川原慶久
渋川剛気:島田敏
花山薫江口拓也
松本梢江:雨宮天
ビスケット・オリバ:大塚芳忠
ジャック・ハンマー:三宅健太
郭海皇:緒方賢一
鎬紅葉:成田剣
鎬昂昇:山崎たくみ
寂海王:青山穣
柴千春:鈴木達央
鮎川ルミナ:潘めぐみ
朱沢江珠:林原めぐみ
範馬勇一郎:柴田秀勝
カイザー:立木文彦
ナレーション:古谷徹
(C)板垣恵介(秋田書店)/範馬刃牙製作委員会
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