31日公開予定の映画「開戦前夜」(石井裕也監督)の公式サイトが16日に更新され、19日に東京・TOHOシネマズ日本橋で開催予定のプレミア上映会を中止すると発表した。

 公式サイトでは、「2026年7月19日(日)に予定しておりました映画『開戦前夜』プレミア上映会につきまして、イベント運営上の都合により中止とさせていただくこととなりました」と発表。

「開催を楽しみにお待ちいただいておりました皆様には、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。なお、同イベントのチケットは無効となる。

 続けて「映画『開戦前夜』は、予定どおり2026年7月31日(金)より公開いたします。多くの皆様に作品をお届けできるよう、準備を進めてまいります」と伝えた。

 今作は昨年8月に放送のNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」のドラマパートに未公開シーン・追加映像を加えた完全版。太平洋戦争へと突入する数ヶ月前、実在した「総力戦研究所」が「日米戦のシミュレーション」に挑む姿を描いている。

 劇中では、「日米戦は日本必敗」というシミュレーション結果を出すものの、これを所長が圧力をかけて捻じ曲げようとする描写があり、これに対して、所長の孫・飯村豊氏が「史実と真逆の卑劣な人物として描かれており、祖父の名誉を傷つけている」とNHKに抗議・修正を求めていた。

 NHKは、ドラマ冒頭に「登場人物はフィクション」とお断りのテロップを入れるなどの対応を行ったが、ドラマ本編の描写は変更されず。遺族は2月にNHKや演出・脚本を担当した石井裕也監督らを相手に「故人(原告の祖父)の名誉毀損(きそん)」で東京地裁に提訴を起こした。

 6月11日には製作委員会が公式Xなどで声明を発表。原告の訴えを「一方的な見解に基づくもので、本製作委員会として断じて受け入れられない。原告を含む、第三者の権利を不当に侵害するものでないと確信している」としている。

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