ゴールデンウイークも真っ只中! アニメ好きの皆さんもライブやイベントに足を運んだり、お家でゆっくりアニメ鑑賞したり、楽しんでいることでしょう!
しかし、連休明けに正気を保って会社や学校に戻れるんでしょうか……? 五月病という言葉があるとおり、4月からの新しい環境の変化などのストレスが出やすい時期。それならゴールデンウイークから憂鬱な気分でいれば五月病にならないのでは……?

アニメ!アニメ!編集部では、ゴールデンウイーク中に見たい“鬱アニメ”をピックアップ!
今回は2021年に放送されたTVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』をご紹介♪

■『ワンダーエッグ・プライオリティ』とは
「同情するなら金をくれ」という台詞で有名な『家なき子』や『高校教師』といったTVドラマの原案・脚本家として知られる野島伸司が初めて手がけたアニメーション作品。
野島は原案・シナリオを担当し、アニメーション制作はCloverWorksが担った。

14歳の少女・大戸アイは、深夜の散歩の途中で出会った謎の声に導かれ、不思議な「エッグ」を手に入れる。「エッグ」を持て余していたアイが、翌日昨夜の場所に再び向かおうと玄関のドアを開けると、そこはなぜか、どこかの学校の校舎に繋がっていた。不気味な雰囲気漂う校内の様子に戸惑い逃げ込んだトイレで、アイは謎の声に促されるままに「エッグ」を割ると、なかから少女が現れる。

アイは「エッグ世界」で、自殺した親友の長瀬小糸が彫像になっているのを見つけ、襲ってくる敵「ワンダーキラー」を倒せば小糸を生き返らせることができるのではないかと考え、戦い始めた。そして同じく「エッグ世界」で戦う少女たち――青沼ねいる、川井リカ、沢木桃恵と親交を深めてゆく。

■少女たちが抱えていたのは、壮絶なトラウマ体験
アイをはじめとする4人は、小糸と同じく自殺してしまった女の子たちの魂を救済したい願いを持ち、「エッグ世界」で自殺の原因となる「ワンダーキラー」と対峙する。レイプ犯や痴漢魔、体罰教師など、彼女たちにトラウマを植えつけた大人の存在は多岐にわたる。

とくに印象的なのが第10話に登場する栗田薫だ。身体は女性だが心は男性だと語る薫は、セクシュアリティについて信頼をおいて相談していた剣道部の顧問に性的暴行を受け、妊娠させられた末に自ら命を絶ってしまう。薫の着ている洋服は、水色とピンクと白というトランスジェンダー・フラッグを想起させる配色で、明確にトランス男性として描かれていることがわかるが、その壮絶な最期には目を塞がずにはいられない。

■戦いのなかで芽生える友情も…
アイたちは戦いのなかで自身のトラウマ、そして自殺してしまった少女たちのトラウマに向かい合う。
もちろんその過程は痛みや苦しみを伴うものだが、だからこそ4人は友情を深めてゆく。「エッグ世界」という別の世界線で出会った特別な友人たちとの関係性や微笑ましい日常パートが挟まれていることもまた、作品の魅力のひとつである。ただの「鬱アニメ」で終わらない、バランスの良さをもった本作。ゴールデンウィークのお供にいかがだろうか。
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