みなさま、2015年にわずか300台限定で発売された「シャア専用オーリスII」のコンプリートカーをご存じでしょうか? 2013年に登場した初代は有名ですが、300台限定ゆえに2代目を知っている人は少ないかもしれません。


 ということで、「こ、こいつ……動くぞ!」と思わず口に出したくなるような、ガンダムファンならずとも目を引くこの車を、初代モデルと比較しながら紹介します。


なぜ「オーリス」のシャア専用仕様を出したのか?

「こ、こいつ…動くぞ!」限定300台の「シャア専用オーリスII」の作り込みがオタク心をえぐりすぎる件

 オーリスのターゲット層が、シニア&20代後半~30代くらいのスポーティーな走りを好む層だったため、ユーザーの間口を広げたいという理由から“シャア専用オーリス”が登場しました。「ちょっと異端児的な要素が欲しい」「この車のメインカラーは赤だ」「なら、シャア専用にしちゃおうぜ?」という流れで決まったのだとか。


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 撮影協力をしていただいた「ガレージR」さんには、2013年登場の「初代」、2015年登場の「2代目」の両方があったので、初代との違いを比較しつつ「シャア専用オーリスII」を深掘りしていきます。


架空の会社「ジオニックトヨタ」の正体

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 シャア専用オーリスを語るうえで欠かせないのが、開発元の「ジオニックトヨタ」という会社です。この会社は、モビルスーツメーカーの“ジオニック社”と“トヨタ”がコラボし、一般ユーザーから社員を2万6000人集めて設立された会社です(なんと、胸熱な設定!)。


 ここだけの話ですが……私は発売当初、「ジオニックトヨタという会社はありますか? 現在社員は募集していますでしょうか?」という内容の問い合わせメールをトヨタのお問い合わせセンターに送ったことがあります。回答は「現在は募集しておりません」とのこと。


 ということは、もしかしたら数年後に募集が始まるかもしれませんよね? 今も、トヨタ本部の地下のどこかでモビルスーツを作っているのではないか? いや、そうであれと思っています。


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 ちなみに、シャア専用オーリスIIは300台限定で販売され、当時の新車価格は320~370万円。4モデルがラインナップされました。パーツも個別販売していたので、個性の出せるカスタムを楽しむことが可能でした。オタク友達は、自分でガンダム名台詞をカッティングシートに印刷して貼っていました。


エクステリアのこだわりがスゴすぎる!

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 一番推したいのが、この下倒式のアンテナ! ただの飾りではなく、実際にラジオなどの電波を受信するアンテナとして機能しているんです。


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 個人的には、初代の少し大きめなアンテナの方が好みです。初代アンテナには2本のホワイトラインが貼ってあり、これがあるだけで上官になったような気分に浸れます。


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 フロントにはトヨタマークではなく、「ジオニックトヨタ」のエンブレムが鎮座しています。オタク心をわかってやがる! ジオニックトヨタの社員め……!


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 デザインの大きな特徴は「左右非対称(アシンメトリー)」であることです。左側だけにモビルスーツの機体番号デカールや、アクセントのイエローラインが入っています。ほかには、フロントスポイラーが専用デザインになっているなど、ファンの心をくすぐる演出がされています。


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 サイドには、初期型にはなかった専用のサイドスカートを装着しています。


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 足元も抜かりなし! 専用のアルミホイールは、センターキャップにジオニックトヨタのロゴが入り、リムには赤いラインが入っています。


まさに「コックピット」な内装デザイン

「こ、こいつ…動くぞ!」限定300台の「シャア専用オーリスII」の作り込みがオタク心をえぐりすぎる件

 ドアを開けると、そこはもうオーリスではなく「コックピット」。シャアがCMで「見事に私を支えてくれる。さらにできるようになったな、オーリス!」と絶賛していた、私の大好きなあの世界観が広がっています。


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 ということで、1番の主役は「専用コックピットシート」です。ホールド性がバツグンで、座った瞬間に背筋が伸びます。内装は初代に比べてスタイリッシュさ&力強さが強調されています。


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初代の内装
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2代目の内装
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スポーツモードボタンやシフトノブなど、いたるところに「サザビー」を彷彿とさせる赤がふんだんに使われていて、シャア専用なのだと感じさせられます
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鍵にも「ジオニックトヨタ」のロゴが……!
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足元のフロアマットにもジオニックトヨタのロゴがあります

 当時は単品販売もされていたので、このマットだけを買っている友人もいました。

しかし、結構なお値段だったため、「マットを買うなら、いっそ車ごと買う方がいいのでは?」と提案すると「買えねえんだよ!」と逆ギレされたことを思い出します。


伝説の「シャア専用ナビ」を体験!

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 最大の魅力と言っても過言ではないのが「専用ナビゲーション」です。シャア語録のほか、2代目からは“ララァ・スン”の音声も追加されました。単品販売すると、限定900台が20日で完売したという伝説のナビです。


「こ、こいつ…動くぞ!」限定300台の「シャア専用オーリスII」の作り込みがオタク心をえぐりすぎる件

 1日1回だけ、イグニッションをONにした瞬間にシャア(池田秀一さん)の声で語りかけてくれます。今回は、撮影のために朝から一度もエンジンをかけていなかったので……。


 「ガルマ、君が行くこともなかろうに」


 という名ゼリフをいただくことができました。毎日セリフが変わるので、その日初めてエンジンをかけるたびにワクワクします。


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 驚くのは音声だけではありません。ナビの自車アイコンが「ザク」になっていて、右左折に合わせてザクも向きを変えてくれます。さらに「私を導いてくれ、もちろん交通規制に従ってな」とシャアが釘をさしてくれます。


「こ、こいつ…動くぞ!」限定300台の「シャア専用オーリスII」の作り込みがオタク心をえぐりすぎる件

 実際に近所を走行してもらうと、学校の近くを通ったときには「士官学校時代を思い出すな」と喋ってくれるなど、ストーリー性のある音声案内になっていました。


ドアの開閉にもギミックがある!

「こ、こいつ…動くぞ!」限定300台の「シャア専用オーリスII」の作り込みがオタク心をえぐりすぎる件
ドアを開けたり閉めたりすると、モビルスーツの音がするようになっています
「こ、こいつ…動くぞ!」限定300台の「シャア専用オーリスII」の作り込みがオタク心をえぐりすぎる件

 今回はシャア専用オーリスIIをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 動画では、さらに詳しいナビの音声実演や、私の若干辛口(?)なコメントも収録しているので、ぜひチェックしてみてください!



■取材協力


筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。

専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!


 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。


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