安藤ハザマ(本社:東京都港区、代表取締役社長:国谷 一彦)は、大開孔を有するRC基礎梁の合理化に有効な補強工法「安藤ハザマ SMART基礎梁工法」を開発し、このたび一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明(GBRC性能証明 第26-02号)を2026年4月30日付で取得しました。
本工法は、現場打設コンクリートによる基礎梁に加えて、基礎梁の施工の省力化を目的として当社が開発した「PCaパラレル基礎梁(R)工法」(注1)にも適用可能です(図1)。


画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/602044/LL_img_602044_1.jpg
図1:PCaパラレル基礎梁工法への適用例

1.開発の背景
基礎梁の中央付近には、人通用として円形の貫通孔(以下、開孔という)が設けられることが多くあります。この場合、梁せい(梁の垂直方向の長さ)は構造上の必要性にかかわらず、慣用的に開孔直径の3倍以上(注2)とされてきました。
そこで、基礎梁の梁せいを可能な限り構造上必要な範囲に抑えることを目的として、本工法を開発しました。


2.本工法の特長と効果
従来工法と比べた本工法の特長と効果は以下のとおりです。
・本工法は従来の開孔補強方法を一部改良したもので、特殊な補強金物や特殊な加工を施した鉄筋を用いず、従来工法と同様の材料および手順で施工できる点が最大の特長です(図1)。
・コンクリート打設量に加えて基礎の掘削土量も低減するため、現場打設コンクリートによる基礎梁では、地下躯体工事費を従来工法に比べて4%程度削減することが可能です。
・試算ではPCaパラレル基礎梁(R)工法に本工法を適用することにより、従来工法に比べて現場での作業人員を約40%削減できることを確認しました。また、木製枠材、掘削土量を削減できるとともに、PCa部材に当社が保有する低炭素型コンクリート(注3)を使用することにより、CO2削減にもつながります。

本工法により、梁せいは開孔直径の3倍以上から2.4倍以上に低減できるため、施工の合理化が可能となります。例えば、直径600mmの開孔の場合、梁せいは1,800mm以上から1,440mm以上へ、最大で360mm低減が可能です(図2)。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/602044/LL_img_602044_2.jpg
図2:従来工法との比較

3.今後の展開
安藤ハザマは今後、本工法の展開を推進することで、基礎工事の生産性向上や、環境負荷低減に取り組んでいきます。

(注1)PCaパラレル基礎梁(R)工法
安藤ハザマ2024年1月12日リリース資料参照
https://www.ad-hzm.co.jp/info/2024/20240112.php
基礎梁の施工の省力化を目的に、基礎梁を幅方向に3分割し、両側2つのプレキャスト鉄筋コンクリート半部材を用い、これと施工現場で後から打ち込んだコンクリートを一体化することで構造体として機能するプレキャスト複合コンクリート基礎梁。

一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明(GBRC性能証明 第10-26号改2)を取得。
「PCaパラレル基礎梁」は当社の登録商標(登録第6753539号)。

(注2)日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」では、「梁に設ける円形孔の直径は梁せいの1/3以下とすることが望ましい。」としている。

(注3)低炭素型コンクリート
https://www.ad-hzm.co.jp/solution/energy_saving/detail_01/
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