増税後に開始したキャッシュレス・ポイント還元事業の影響で、利用者が急増しているスマートフォン(スマホ)決済。10月上旬のように各社がキャンペーンを乱発しているわけではないが、今週も新たなキャンペーンが開始された。
10月13~19日で話題になったキャッシュレスニュースを振り返る。
●Origami Pay×ミニストップ 最大1100円のクーポン付与
 Origami Payは、10月16日にコンビニ「ミニストップ」全店舗でキャンペーンを開始。初めてのOrigami Payユーザーに対して、最大で1100円分のクーポンを付与する。期間は10月30日まで。
 期間中、Origamiアプリ内もしくはキャンペーンページから、初めてOrigami Payを利用する場合が500円オフ、すでにOrigami Payを利用している場合が100円オフのクーポンがもらえる。
 さらに、期間中にミニストップでOrigami Payでの支払うと、11月の毎週金曜日に100円オフクーポンをOrigamiアプリ内で取得が可能。
初めてのユーザーが最大1100円分、既存ユーザーが最大600円分、得することができる。
LINE Payの増税後キャンペーン 最大12%還元
 LINE Payは、10月18日に増税後の生活を応援するキャンペーンとして「誰でも最大12%戻ってくるLINE Pay生活応援祭」を開始した。期間は10月31日まで。
 キャンペーンでは、期間中にスーパーとドラッグストアの加盟店で「LINE Pay(請求書支払い以外の全ての決済が対象)」を利用すると、ユーザー還元プログラム「マイカラー」(0.5~2%)に、5%もしくは10%追加で還元する。還元上限金額は1人1000円まで。支払後、すぐに付与される。

●家電量販店で広がる“後払い”
 ビックカメラグループとヤマダ電機は10月15日、インターネット通販向けにPaidyが提供する後払い決済サービス「Paidy 翌月払い」に対応すると発表。ビックカメラ・ドットコムが12月、コジマネットが2020年1月、ヤマダウェブコムが11月中旬にサービスを開始する。
 Paidy 翌月払いは、翌月まとめて支払うEC向け決済サービスとして14年19月にサービスの提供を開始。10月現在のアカウント数は、250万口座を超える。決済は、メールアドレスと携帯電話番号、SMSもしくは自動音声で案内する4ケタの認証コードをショッピングサイトの決済画面に入力して、支払い回数を指定するだけで決済が完了する。
 事前の会員登録が不要なため、クレジットカードを持ってないユーザーも利用できる。
Paidy 翌月払いで決済した代金は、翌月まとめてコンビニエンスストアや銀行振込、口座振替で支払われる。
●増税前後で急増 メルペイ利用者が500万人を突破
 10月16日にメルペイの利用者が500万人を突破した。9月5日時点では400万人だったが、増税前後で急拡大し、41日間で100万人増加した。
 メルペイは9月に新規ユーザーを対象にしたキャンペーンを立て続けに展開。こうした戦略が増税前の駆け込みにマッチし、利用者の拡大につながったようだ。(BCN・大蔵 大輔)
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