●「釣り」の肝は閲覧者をいかに本気にさせるかどうか
ネットスラングとして一般層にも浸透している「釣り」。エサを垂らして魚を引き寄せる本来の釣りに掛けて、「嘘の情報をエサにしてネットユーザーを引き寄せて閲覧、レスしてもらう」という意味合いだ。ユニークなものから笑えないジョークまで、エサとなるネタはさまざま。「釣り」の目的とは一体何だろうか?
「釣り」はネット上に溢れており、ネットを利用すると誰でも遭遇するほど。上手にガセネタを投稿し、見事にユーザーを釣り上げる人は「釣り師」とも呼ばれている。
釣り人たちの目的はズバリ閲覧数を増やしレスポンスをもらうこと。つまり、ユーザーが偽の情報に引っかかり驚くことだけを目的とはしていない。閲覧者数やレスとなって実際に反応を得ることこそが最大の狙いなのだ。
釣りのエサとしては、例えば著名人のゴシップが挙げられる。「アイドルグループの○○ちゃんが結婚!?」などはファンにしてみれば驚きのニュースで、見ないわけにはいかない。すぐに釣りと気づかれるが、「びっくりした」といったレスが獲得できるわけだ。
また、時にわざとナンセンスな投稿をして人を逆撫でするような「釣り」も存在する。釣り人としては閲覧者の苛立つ反応を楽しむのだが、場合によっては悪ふざけが過ぎる内容も。
他にも、犯罪を匂わせる恐怖体験などを詳細に語り最後に「釣りでした」と告白するストーリー型や、明らかな作り話にユーザーが敢えて釣られてあげるケースもある。ネットスラングとして浸透する「釣り」は、エサとなる偽の情報がフィクションとして楽しめるかどうかが要と言えるだろう。(フリーライター・井原亘)
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井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
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