パナソニック ホームズと芝浦工業大学の秋元孝之 教授、小金井真 特任教授は5月19日に、パナソニック ホームズが所有する国内最大規模の人工気象室(滋賀県東近江市)において行った、約60年後の気候条件が住宅の温熱環境・空調性能に及ぼす影響に関する共同検証の結果を公表した。

●8月の平均消費電力量が約1.5倍になる可能性
 同検証では、パナソニック ホームズの全館空調システム「エアロハス」を搭載した住宅を対象に、現在気候・将来気候の各条件下で、各居室および空調機器周辺の温度・湿度、消費電力量などを比較・評価している。

 具体的には、夏季は約27℃、冬季は約20℃に空調の温度を設定し、各居室の温度・湿度、PMV(室内の温熱環境が、人にとってどれくらい快適かを表す指標。温度・湿度・放射・気流・活動量・着衣量の6つの要素を組み合わせて算出される)、空調運転特性、消費電力量、機器周辺の温度・湿度を測定した。
 検証の結果、夏季・冬季どちらも室内では快適な温熱環境が維持されるとともに、将来気候を想定した夏季の高湿度条件下でも、室内湿度の上昇を抑制できることが確認されている。
 一方で、将来気候の夏季にはおもに除湿に要する冷房エネルギーが増加することから、8月の平均消費電力量が現在気候と比較して約1.5倍になる可能性が示唆された。
 これらの検証結果より、将来の気候条件下でも住宅の快適性を確保可能だが、その一方で夏季におけるエネルギー消費増加への対策が、今後の住宅設計・設備開発における重要な課題となることが明らかになっている。
 「エアロハス」は、専用エアコン1台で居室だけでなく廊下や洗面室といった非居室空間も換気・空調してくれる全館空調システム。四季を通じて家の中を快適な温度にしてくれるので、心地よく過ごせる。また、専用エアコンが入る空調ユニットから宅内へ搬送する空気は、0.3μmの微小粒子を99.97%捕集可能な「静電HEPAフィルター」によって浄化される。ホコリや花粉だけでなく、PM2.5にも対応している。

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