船橋市郷土資料館で、船橋を代表する社交場・宿泊施設だった「玉川旅館」を取り上げた企画展「記憶を伝える-玉川旅館をめぐる人と資料-」が開かれている。屋根裏で見つかった棟札や屏風(びょうぶ)など約50点を展示している。
6月21日まで。入場無料。
 玉川旅館は1921(大正10)年の創業。昭和初期建設の本館・第一別館・第二別館は国の登録有形文化財に指定され、昭和の風情が漂う割烹(かっぽう)旅館として船橋のランドマーク的存在だったが、2020年4月末に閉館し、建物は解体・撤去された。
 企画展で展示されている棟札(縦99センチ、横29センチ)は解体工事前の調査で第二別館の屋根裏から発見。施主や設計者のほか、鳶(とび)頭や建具師、左官工ら建設に携わった職人たちの名前が記されている。屏風には、玉川や船橋にちなんだ句などのうちわ絵が貼られている。浴衣や温泉のみの利用者用セット、障子建具なども公開している。
 期間中、学芸員による展示解説や玉川旅館資料を用いたくずし字学習講座などを予定。詳しくは同館ホームページ。
(藤田泰彰)
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