老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、学生時代に未加入期間がある場合の年金額への影響について解説します。

■Q:学生時代に国民年金に加入していませんでした。年金はどのくらい減りますか?
「54歳の国家公務員です(昭和46年8月生まれ)。学生時代、20歳になっても国民年金に加入せず、猶予の申請もしないままでした。大学卒業後22歳で公務員になりましたが、この場合、65歳で受け取る年金はどのくらい減るのでしょうか?」(カズベギさん)

■A:学生時代の未加入期間が2年あると、老齢基礎年金は(2026年度の)満額と比べ年額で約4万2000円程度減る目安です
学生時代に国民年金に加入していなかった期間は、一般的には約2年間(24カ月)となります。この場合、国民年金の加入期間は480カ月のうち456カ月となります。

老齢基礎年金は、
「満額×(加入期間/480カ月)」
で計算されます。

2026年度の満額は84万7300円ですので、
84万7300円×(456カ月/480カ月)=約80万4935円
となり、満額と比べると年額で約4万2365円少なくなります。

なお、60歳時点で480カ月に満たない場合、自営業者などであれば任意加入によって不足分を補うことができます。

一方で、公務員など厚生年金加入者の場合は、60歳以降も働いて厚生年金に加入しても、国民年金の加入期間そのものを増やすことはできません。

ただし、60歳以降も厚生年金に加入して働くことで、「経過的加算」が上乗せされる仕組みがあります。


例えば、60歳以降も2年間厚生年金に加入して働いた場合は、その加入期間に応じて「経過的加算」が上乗せされ、数万円程度年金額が増える可能性があります。ただし、実際の金額は給与水準や加入期間によって変わります。

文:酒井 富士子(経済ジャーナリスト)
「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルートに転職し、定年あるじゃん、あるじゃん投資BOOK等の立ち上げ・編集に関わる。2006年にお金専門の制作プロダクション「回遊舎」を創業。「ポイ活」の専門家としても情報発信を行う。
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