毎年恒例の「現代用語の基礎知識 選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が2日、発表された。

エンタメ分野では、とにかく明るい安村が英オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で披露した「安心してください、穿いてますよ」の英語バージョン「I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)」。
「安心してください、穿いてますよ」は、2015年にノミネートされトップ10入りしており、言語を変えて8年ぶりに再びノミネートされるという異例のカムバックとなった。

テレビからは、タモリが『徹子の部屋』(テレビ朝日)に出演した際に発した「新しい戦前」、NHK連続テレビ小説『らんまん』最終週のタイトルとなったイネ科の多年草「スエコザサ」、大ヒットとなったTBSドラマから「別班/VIVANT(ヴィヴァン)」がノミネート。

芸能界を大きく揺るがしている故・ジャニー喜多川氏による性加害問題からは、「NGリスト/ジャニーズ問題」「性加害」が入った。

そのほか、制服姿の4人組ダンスボーカルユニットである「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」、アニメ化された人気漫画から「推しの子/アイドル」、中学生のユーチューバーグループから「ひき肉です/ちょんまげ小僧」、コロナ明けを象徴する「4年ぶり/声出し応援」なども候補となっている。

また、昨年5語がノミネートした野球分野からは、WBCでの「憧れるのをやめましょう」と「ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー」に、リーグ優勝を決めた阪神タイガースのスローガン「アレ(A.R.E.)」。藤井聡太棋士の八冠達成で沸く将棋界から「藤井八冠」「観る将」がノミネートされた。


選考委員は、姜尚中氏と俵万智氏が退任し、新たにパトリック・ハーランが参加。その他、金田一秀穂氏、辛酸なめ子、室井滋、やくみつる、『現代用語の基礎知識』大塚陽子編集長が務める。大賞とトップテンは、12月1日に発表される。
○■「現代用語の基礎知識 選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート30語

・I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)
・憧れるのをやめましょう
・新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
・新しい戦前
・アレ(A.R.E.)
・頂き女子
・X(エックス)
・エッフェル姉さん
・NGリスト/ジャニーズ問題
・オーバーツーリズム
・推しの子/アイドル
・OSO18/アーバンベア
・蛙化現象
・5類
・10円パン
・スエコザサ
・性加害
・生成AI
・地球沸騰化
・チャットGPT
・電動キックボード
・2024年問題/ライドシェア
・ひき肉です/ちょんまげ小僧
・藤井八冠
・ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー
・別班/VIVANT(ヴィヴァン)
・観る将
・闇バイト
・4年ぶり/声出し応援
・Y2K

【編集部MEMO】
2015年、とにかく明るい安村の「安心してください、穿いてますよ」は、8.6秒バズーカー「ラッスンゴレライ」、クマムシ「あったかいんだから」を抑えてトップ10入りとなったが、芸人のギャグが流行語大賞に入ると、次の年に消えるというジンクスもあった中で、安村は当時の表彰式で「安心してください、来年もいますよ!」とアピール。さらに、「世界を狙って行きたいと思います」とも宣言しており、見事に有言実行となった。