物価上昇が続く中、「何を削ればいいのかわからない」と感じている共働き家庭は少なくありません。食費や電気代、家賃など、生活に欠かせない支出ほど値上げの影響を強く受け、「節約しても追いつかない」という声も目立ちます。


実際にマイナビニュース会員への調査では、食料品をはじめとした日常支出に多くの負担が集中している実態が明らかになりました。忙しい日々の中でやりくりを続ける家庭にとって、物価上昇はもはや「我慢」だけでは乗り越えられない課題となりつつあります。

そこで本記事では、マイナビニュース会員を対象に行った「物価上昇で困っている物品ランキング」のアンケート結果をもとに、共働き世帯の実感に近い形で、物価上昇で特に困っている支出をランキング形式で紹介します。
物価上昇で困っている物品ランキング

マイナビニュース会員に、「物価上昇で最も困っている物品」について聞いてみたところ、ランキングはこのような結果となりました。

1位:食料品全般(米、肉類、野菜類、卵など:54.3%)
2位:電気(11.2%)
3位:ガソリン(7.8%)
4位:飲料(水、アルコール、コーヒー、清涼飲料水など:4.1%)
4位:日用品(ティッシュ・トイレットペーパーなど:4.1%)
4位:家賃(4.1%)
7位:ベビー用品(おむつなど:1.9%)
7位:医薬品(市販薬:1.9%)
7位:学用品・教育費(1.9%)
10位:インスタント食品・冷凍食品(1.5%)
11位:ガス(1.1%)
12位:ペット関連用品(0.7%)
物価上昇で困っている物品を紹介

ここからは上位にランクインしたものや、それを選んだ理由を紹介していきます。
○1位:食料品全般

価格が上昇して困ると感じる食品、1位は「食料品全般」でした。54.3%と過半数の方が食料品の値上がりに困っているようです。米・肉類・野菜・卵などは生活に欠かせない必需品であり、購入頻度が高い点が大きな特徴です。近年は原材料価格や肥料費、輸送コストの上昇が重なり、値下がりを期待しにくい状況が続いています。節約の余地が限られるため、家計全体への影響を強く感じやすい項目です。

選んだ理由

・「生活支出に最も直結しているから」(45歳男性)
・「食品は毎日購入して食べるので一番困りますね」(43歳男性)
・「頻繁に購入するし生活必需品だから」(33歳男性)
・「食費はどうしても削れないので」(37歳女性)
・「お菓子やお米の価格上昇率がものすごいから」(46歳男性)
・「スーパーへ買い物に行くと高くなっているのが目につくから」(45歳男性)
・「毎日の買い物で値上がりをすごく感じるからです」(37歳男性)
・「価格が上がっても子どもには特に食べさせたいから買わないわけにはいかない」(45歳女性)
・「食費は削るにも限度があるから」(46歳女性)
・「スーパーマーケットに行くとよくわかる」(29歳男性)
・「毎日購入するもの、生活するうえで必用な食費の部分なので」(33歳女性)
・「食品の値上がりが家計を圧迫している」(43歳女性)
○2位:電気

2位にランクインしたのは「電気」でした。電気代は毎月必ず発生する固定費であり、価格高騰の影響が長期的に続く点が特徴です。
特に夏や冬は冷暖房の使用が増え、請求額の上昇を実感しやすくなります。燃料価格の上昇や再生可能エネルギー関連の費用が重なり、家庭の努力だけでは抑えにくい点も負担感を強めています。生活インフラであるため、削減が難しい支出として上位に選ばれたようです。

選んだ理由

・「特に冷暖房を使用する季節は使用量が多いから」(42歳男性)
・「電気代の過去からの推移を見てみると右肩上がりなのがよくわかる」(41歳男性)
・「生活の基本であり最も費用がかさむ」(47歳男性)
・「オール電化になりつつあり、需要があるから」(44歳男性)
・「生活に必須であるから」(32歳男性)
・「冷暖房にお金がかかります」(34歳女性)
・「昨年の同期比でかなり上がっているので」(46歳男性)
・「以前より確実に値上がりしているから」(43歳女性)
・「これ以上高くなったら一番困る」(45歳女性)
○3位:ガソリン

ランキング3位には「ガソリン」が入りました。ガソリンは自動車を利用する人にとって不可欠な支出であり、価格変動の影響を直接受けます。通勤・通学・買い物など日常生活に密接に関わるガソリンは原油価格や為替の影響を受けやすく、短期間で価格が上下する不安定さも家計管理を難しくしています。 地方在住者ほど影響が大きく、負担感が強まりやすい項目です。

選んだ理由

・「毎日運転しているので、ガソリン価格の価格高騰はほんとにきついと思います」(49歳男性)
・「北海道に住んでいるので、なくてはならない存在だからです」(46歳男性)
・「地方では車がないと生活できず、節約のしようがないため」(43歳女性)
・「毎日使うモノだから、必要なモノ」(43歳男性)
・「毎日車を使うためガソリン価格が高いと実感している」(49歳男性)
・「車は生活に欠かせないため、かなりきつい」(47歳男性)
・「通勤にかならず使うから」(48歳男性)
・「生活するために車を運転するから」(33歳男性)
・「絶対に使うものだから」(34歳女性)
○4位:飲料

4位に選ばれたのは水やアルコール、コーヒー、清涼飲料水などの「飲料」でした。飲料は、日常的に購入される商品が中心です。1本あたりの値上げ幅は小さくても、積み重なることで支出増を実感しやすくなります。原材料や容器コストの上昇により、今後も価格が下がりにくいと考えられます。生活習慣と結びついているため、無意識の出費増につながりやすい点が特徴です。


選んだ理由

・「自販機などで買うのを躊躇します」(49歳男性)
・「好きなお酒が高くなったから」(48歳男性)
・「毎日のルーティンに欠かせないため」(48歳男性)
・「お酒などよく飲んでいるから」(40歳男性)
・「飲料は必ず買う必要なものだから」(33歳男性)
・「お酒が高くて飲みにくくなった」(45歳男性)
・「購入する機会が一番多いからです」(26歳男性)
○4位:日用品

同率4位にはティッシュ・トイレットペーパーなどの「日用品」もランクインしています。

日用品にはティッシュやトイレットペーパーなど、生活に欠かせない消耗品が含まれます。使用量を大きく減らすことが難しく、価格上昇がそのまま家計負担になります。原材料費や物流費の影響を受けやすく、まとめ買いでも節約効果を感じにくくなっています。気づかないうちに支出が増える点が、困りごととして挙げられています。

選んだ理由

・「洗剤の高騰が異常だと思います」(41歳男性)
・「最も家計に響くから少しでも安くなってほしい」(42歳男性)
・「普段使いするものだからです」(28歳男性)
・「節約していても使わずにはいられないものなので」(46歳女性)
・「常に必要で節約に限度があるから」(44歳男性)
・「何を買っても前より倍くらいになっている」(43歳男性)
・「日用品は生活になくてはならないから」(37歳男性)
・「日用品にはある程度こだわりがあるから」(36歳女性)
○4位:家賃

もう一つ、同率4位に、「家賃」が選ばれています。
家賃は毎月固定で発生する支出であり、一度上がると影響が長期化します。簡単に住み替えができない点が、負担感を強める要因です。都市部を中心に賃料が上昇しており、生活費全体の見直しを迫られるケースも増えています。収入とのバランスが取りにくい支出として、値上げには困る人が多いようです。

選んだ理由

・「毎月の固定費が一番家計に負担になるから」(35歳男性)
・「家賃は節約や代替商品を使うといった工夫ができない」(35歳女性)
・「更新タイミングで値上げ交渉される」(37歳男性)
・「月々1万円も上がったから」(41歳男性)
・「年々上がりつつあるから」(29歳男性)
・「家賃が値上がりしてとんでもないことになっていると感じています」(48歳女性)
・「費用が一番かかるから」(44歳男性)
○7位:ベビー用品

7位には、おむつなどの「ベビー用品」が選ばれました。おむつなどは消耗頻度が高く、子育て世帯にとって欠かせない支出です。
使用量が一定以上必要なため、節約が難しい点が特徴です。原材料価格の上昇が販売価格に反映されやすく、育児コスト全体の増加につながっています。特に乳幼児期は出費が集中しやすい傾向があります。

選んだ理由

・「子どもの離乳食や紙オムツは絶対に必要なので節約できない。以前より明らかに高くなっている。子どもを持つのがさらに難易度が上がっている気がする」(45歳男性)
・「子どもの世話に必要で、ベビー用品がないと困るのです」(39歳男性)
・「必需品で減らせないため」(39歳女性)
・「赤ちゃんがいるので必要だから」(39歳男性)
○7位:医薬品

同率7位には、市販薬などの「医薬品」がランクインしています。市販薬は体調不良時に必要不可欠であり、価格が上がっても購入を避けにくい商品です。頻繁に使わなくても、必要なときに出費が重なる点が負担になります。製造コストや流通コストの上昇により、今後も値下がりしにくい状況です。健康維持と直結するため、心理的な負担も大きくなりやすい項目です。

選んだ理由

・「持病があるので薬の高騰が一番困る。市販薬はいいが、処方薬も値上がりだけでなく在庫切れがひどい」(42歳男性)
・「たまに買おうとすると高くて買えないから」(27歳男性)
・「生活必需品だからです」(38歳女性)
・「病院に通いづらくなりました」(44歳男性)
○7位:学用品・教育費

もう一つ、同率7位となったのが、「学用品・教育費」です。
学用品・教育費は文房具や教材など、子どもの成長に合わせて継続的に発生します。価格が少しずつ上がることで、家計への影響が蓄積しやすい点が特徴です。教育関連の支出は削減しにくく、将来への投資として優先度が高くなります。その分、物価上昇の影響を強く感じやすい分野です。

選んだ理由

・「一番費用がかかるし、簡単に削れない」(39歳男性)
・「1年前と比べて高くなっていたから」(44歳男性)
・「一番必要なものだから」(42歳男性)
○10位:インスタント食品・冷凍食品

ランキング10位には、インスタント食品・冷凍食品が入っています。食料品の中でも、手軽さから利用頻度が高いカテゴリーで、忙しい日常の中で欠かせない存在です。原材料費やエネルギーコストの上昇により、価格改定が相次いでいます。手軽さと引き換えに、出費が増えていると感じる人が多くなっているようです。

選んだ理由

・「商品を以前ほど安く購入できないから」(32歳男性)
・「日常よく使うものだから」(41歳男性)
・「普段からよく買うものだから」(45歳女性)
物価上昇で困っている物品ランキングの上位の傾向

今回のランキングで上位に並んだのは、食料品や電気、ガソリンといった「削ることが難しい支出」でした。つまり、節約の余地が少ない部分ほど値上げの影響を強く受けているということです。

共働き家庭にとっては、日々の忙しさから自炊や節約行動にも限界があり、「気づけば支出が増えている」という状況に陥りやすくなっています。このまま価格上昇が続けば、固定費の見直しや生活水準の調整を迫られる家庭も増えていくかもしれません。
実際の声からも、「我慢の積み重ね」では対応しきれない現実が浮かび上がってきます。
物価上昇で困っている物品のランキングを紹介しました

物価上昇は一部の支出にとどまらず、日々の暮らし全体に影響を広げています。特に共働き家庭にとっては、時間的な余裕のなさも重なり、対策が難しいのが実情です。多くの人が感じている負担の実態を知ることで、自分の家計と向き合うきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

調査時期:2025年12月17日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計300人
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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