映画『正直不動産』(5月15日公開)で、同シリーズの世界に新たに加わるKEY TO LIT岩崎大昇(※崎はたつさき)。もともと作品のファンだったと話す岩崎は、コメディーとしてのおもしろさと、不動産の知識が自然と身につく独自の魅力にひかれていたという。


そんな今作で演じるのは、「いろんな面を持っているけれど、根っこはすごく愛せるキャラクター」と表現するヒロト。劇中の重要な要素となる歌唱シーンでは、弾き語りを徹底的に練習し、寒空の下での撮影にも全力で臨んだそう。

先輩・山下智久との共演や、楽曲「優しい世界」に込められた思い、そして夢を追う人たちへ届けたいメッセージまで。作品への真摯な向き合い方から、岩崎の新たな一面が見えてきた。

○ヒロトは「根っこはすごく愛せるキャラクター」

――『正直不動産』という作品に対して、元々どんな印象を持っていましたか?

コメディとしておもしろい上に、見ているうちに不動産の知識まで深まるドラマというのが珍しくて、「おもしろいドラマがあるぞ」と思っていました。初めて見たときは、何より「僕の知らない山下くんがいる!」という驚きがありましたね。まさかそこに自分が参加させていただけるとは、全く思っていませんでしたが……。

――岩崎さん演じるヒロトの魅力は、どんなところだと思いますか?

真っすぐで素直なところですかね。ちょっと心を病んだり不貞腐れたりしても、「優しい世界」という歌を書ける人間であるというのが彼の根幹だと思っていて。だから、いろんな面を持っているけれど、根っこはすごく愛せるキャラクターなんだと思います。

――ヒロトは、普段の岩崎さんとはあまり似ていない役柄という印象ですが、演じるうえで難しさはありましたか?

役柄が似ているかどうか以前に、芝居そのものをまだまだ難しいと感じているので……。でも、自分と違うキャラクターだからこそおもしろいと思う瞬間もたくさんありました。
それに、ヒロトが自分とすごく離れているとも思っていなくて。見た目はだいぶ派手なのでそこは違いますけど(笑)、歌が好きなところは一緒なので、近い部分もあるのかなと思います。

○山下智久との共演 “肉体の圧”に感銘

――山下智久さんとの共演が決まったときの感想は?

お仕事でご一緒する機会もなかなかないので、すごく嬉しかったです。

山下くんには、以前楽曲を提供していただいたときにお世話になったことはあったんですが、そのときはあまりお話しする時間がなくて。芝居の現場でご一緒するのは初めてでしたし、今回は休憩時間などにたくさんお話しもできて楽しかったです。

――どんなお話をされたのでしょうか。

「優しい世界」の詞についてや、普段のグループ活動についてお話しをしました。僕がいろいろ話して、山下くんが聞いてくださるような感じでした。

――実際に共演してみて、山下さんから刺激を受けたことはありますか?

たくさんあります! 特に、長く続いてきた作品だからこそ、山下くんを中心に現場のチームワークがものすごく出来上がっていて、皆さんがすごくリラックスして臨まれているのがすごく素敵だと思いました。

あと、山下くんのスーツの着こなしはかっこいいなと改めて思いましたね。スーツからあふれ出る“肉体の圧”みたいなものがすごいんです。鍛えるって大事だなと思いました。


――「優しい世界」が山下さんの詞だと知ったときの印象は?

最初は山下くんが詞を書いてくださったことを知らなかったので、聞いたときは若干サプライズというか、驚きと嬉しさがありました。山下くんが「プレゼントだよ」と言ってくださったので、スクリーンに流れるものがお返しになればいいなと思って歌っています。

――岩崎さんから見た「優しい世界」の魅力はどんなところにありますか?

ヒロトを重ねた歌詞ではあるけれど、今回の映画全体のテーマにも通じるものを、すごく素敵に優しく書いてくださったと感じています。だからこそ、それを大切にして、ヒロトの素直な気持ちを表現できればと思って歌いました。

○歌を好きになったきっかけはメンバーからの一言

――本作の見どころでもある歌唱シーンに向けて、撮影前に準備したことは?

とにかく弾き語りの練習をしました。弾きながら歌うって難しいですし、慣れていないとすぐ分かると思ったので。幸いギターに触れたことがなかったわけじゃないので、先生にも指導していただきながら、楽曲がちゃんと馴染むくらいまで練習しました。

――作中ではヒロトが自宅で楽器を弾いているシーンもありますが、岩崎さんは普段ご自宅では歌や楽器の練習はしていますか?

します! でも、実家にいたときも今も、やっぱり周りに気を使うので、思いっきり……というわけにはいかないです。大事にしていることは、近所迷惑にならないこと。だから、練習法は……窓を閉めるとかですかね(笑)。防音第一です。

――弾き語りのシーンで印象に残っていることは?

外での撮影だったんですが、とにかく寒かったんです。
手がかじかむし、緊張もしているから、ギターがなかなかうまく弾けなくて。結局1日ずっと歌っていました。やればやるほど徐々に緊張はほぐれていくんですが、寒さはどんどん増していくという……(笑)。でも楽しかったです。山下くんもあとで、「めちゃくちゃよかった」と言ってくださって、すごく嬉しかったし、あの日の僕も救われました。

――ご自身で歌が得意だと気づいたきっかけはありますか?

自分が「うまいかも」「得意かも」と思ったことはないんです。ただ歌うことが好きなだけで。事務所に入って周りから「うまいね」と言ってもらってから、「あ、そうなんだ」とは思うようになりましたけど……。

――どなたかからの、印象に残っている“褒められた瞬間”はありますか?

最近ちょうど思い出してたんですけど、(KEY TO LITの)井上瑞稀と、僕が事務所に入ってすぐの頃にカラオケに行ったことがあって。そのときに「きみ、歌うまいね」みたいなことを言ってくれたんです。当時は「別に普通じゃない? 」と思ったんですが、でも確かに嬉しかったなというのを覚えてます。

――岩崎さんが住まい選びで重視するポイントを教えてください。


広さですね。先輩のお家に行かせていただいた時に、「広いっていいな」って思ったりします。ただ、あまりに広いとちょっと寂しくなりそうですけど。あとは虫が出ないような高い階に住めたらいいなと思います(笑)。

――今のお家のお気に入りポイントは?

ソファです。最近ソファを変えたんですけど、前のソファはちょっと息が詰まる感じでイマイチ気が休まらなくて。そこで、実家のソファに似たものに変えてみたら、だいぶ休めるようになりました。

――改めて、映画の公開を迎える心境はいかがですか。

ずっと続いている作品への参加なので、ちゃんと作品に貢献できているのか少し不安もありますが、そのときできることは全部やったつもりなので、公開が楽しみです。実際に映画館に行ってチケットを買って、周りのお客さんの反応を見ながら作品を観てみたいです。

――映画を楽しみにしているみなさんに注目してほしいポイントを教えてください。

やっぱり、歌のシーンは注目してもらえたら嬉しいです。
僕にとってもヒロトにとっても歌はキーになるものなので、そこで何か感じていただけたらと思います。

――この作品はどんな人に見てほしいですか?

何かに向かっている人、夢を追っている人とか、人生の節目にいる人でしょうか。ヒロトも夢を追いかけながらくすぶっているところのある役ですし、他の登場人物もそれぞれ思いを抱えています。でも、みんなどう折り合いをつけるか自分なりに考えて、最後はみんな幸せになれる作品です。

5月公開なので、4月から新生活が始まって少し疲れてきた頃にもいいかもしれません。迷っているタイミングとか、新生活で心が折れそうな時とか、そういう時に見てもらえたら、きっと「優しい世界」も響くし、何か見えるものがあるんじゃないかなと思います。

■岩崎大昇
2002年8月23日生まれ、神奈川県出身。アイドルグループ・KEY TO LITのメンバーとして活動するほか、俳優としても活躍。主な出演作に、ドラマ『プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮』(26/CX)、『春は短し恋せよ男子。』(23/NTV)などがあり、俳優として活躍の場を広げている。

(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館 (C)2026 映画『正直不動産』製作委員会
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