角田はチームメイトとはだいぶ水を開けているが、昇格となるとまた話は違ってきそうだ(C)Getty Images

 2024年のF1シーズンで、開幕から速さをみせている角田裕毅(RB)。現在2戦連続でチームにポイントをもたらしており、自身初となる中国GPでのパフォーマンスにも期待が寄せられている。

 チームメイトのベテラン、ダニエル・リカルドを上回る走りを続けていることで、将来的なトップチーム移籍の可能性が囁かれ、去就に関する話題も途切れることはない。シーズン序盤ながらも、海外では日本人ドライバーの今後についてさまざまな意見が上がっているようだ。

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 イギリスメディア『F1oversteer.com』では、元F1ドライバーのネルソン・ピケJrが母国ブラジルのポットキャスト内で、角田の来季のシートについて語ったコメントを紹介している。

 現地時間4月18日のトピックで、「ピケJr.は、若いドライバーのためにレッドブル・グループ内に新たなポジションを開くことを望み、今こそツノダにレッドブルでチャンスを与える時だと信じている」と綴っている。

 また同メディアも、角田が今季F1で4年目のシーズンを迎えたことで、「通常は移籍が行われる時期」などと指摘しながら、ピケJr.のコメントを掲載。「彼をそこに入れて、彼が良いかどうかを見極めて欲しい。

彼に1年の期間を与えるべき」「彼はすでにキャリア4年目で、来季は5年目のシーズンになる」などと、角田のレッドブル入りを強く望んだとしている。

 その上で、「ピケJr.はツノダがレッドブルでチャンスを得るのを見たいと思っているが、現在のところ、クリスチャン・ホーナーが率いるチームにとってツノダは有力な選択肢にはなっていないようだ」として同メディアによる見解を記しており、現段階での「昇格」が見込めないと強調。続けて「日本人ドライバーにできることは、毎週、ダニエル・リカルドを上回るパフォーマンスを続けることだけだ」として、ステップアップへの道筋を示した。

 さらにトピックでは、「2026年にホンダがアストンマーティンに移籍するため、ツノダが将来的にトップチームに加わる可能性はそれが一番高いかもしれない」とも説明している。

 ここまでの好リザルトもあり、引き続きF1関係者の視線はその走りに注がれ続けるはずだ。大きな期待に包まれる今季、ここからさらに高いパフォーマンスをみせることで、23歳の可能性はさらに広がっていくだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]