最終的にパリ五輪の18人に名を連ねるのは誰になるのだろうか(C)Getty Images

 大岩剛監督率いるU-23日本代表がパリ五輪出場を決め、本大会メンバー18名の候補が話題になっているなかで、海外組に移籍の噂がある。とりわけホットなのが、日本の優勝で幕を閉じたU-23アジアカップにはインターナショナルマッチウィーク外のため招集が叶わなかった2選手、鈴木唯人と斉藤光毅だ。

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 デンマークのブレンビーに所属する鈴木には、欧州複数クラブからの関心報道が後を絶たない。ドイツ誌『kicker』も「シュツットガルトがブレンビーのスズキに注目」と報じた。

「シュツットガルトでは若手有望選手の発掘が本格化している。最近では、ブレンビーのスズキの視察に訪れた。チームのさらなる質の向上に向けて人材面ではまだ不確定要素が多いため、市場は注視されており、そこで注目している選手の一人がスズキだ。

 北欧でその名を知られるようになったスズキの契約はまだ2027年6月末まで残っており、1500万ユーロから2000万ユーロの移籍金が噂されている。

非現実的で過剰に思えるが、ローン契約から始まり、買い取りオプションで終わる他の移籍形態も決して排除できない。新進気鋭の国際選手でもあるスズキは、クラブの選手像にピタリと当てはまるだろう」

 オランダのスパルタに所属する斉藤は今シーズン、リーグ19試合に出場して3ゴール・5アシストをマーク。ベルギーのロンメルからのレンタル期間は今季限りとなっていることに加え、他クラブからも興味を寄せられているという。オランダメディア『VOETBALPRIMEUR.NL』が「サイトウは来夏にスパルタを退団する」として、スパルタのテクニカルディレクターであるジェラール・ナイカンプ氏のコメントを伝えた。

「コウキにはスパルタでこの先何年もいてもらいたいけど、彼もいつかは次のステップに進むために私たちを選んでくれた。その瞬間が今、訪れるだろう。

彼に多くの関心が寄せられていることを理解している。国内外からね。彼を引き留めることは不可能だ」

 鈴木、斉藤ともにU-23アジアカップには不在だったが、選出時は大岩ジャパンで10番を背負った経験がある。つまり、U-23世代を引っ張ってきたアタッカーだ。7月開幕のオリンピックは選手招集に強制力がないため、実際に移籍となればパリ五輪への参加に影響が及ぶ可能性もゼロではないだろう。それだけにキーマン2人の動向からは目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]