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 2月を迎え、新シーズン開幕も少しずつ近づいているメジャーリーグ。ワールド・ベースボール・クラシックWBC)の開催も控え、野球ファンにとって2023年は特別なシーズンと言えるだろう。


 すでに大きな関心事となっているのが、エンゼルスの大谷翔平投手(28)の去就だ。来オフ、FAを迎えることでさまざまな憶測が伝えられている中、米国内ではニューヨークの名門球団の話題が聞こえてきている。これまで、大谷の獲得に動くとされてきたメッツ、ヤンキースの動向に変化がみられるというのだ。

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 米スポーツメディア『EssentiallySports』は「金満球団」とも評されるメッツに関する記事を2月1日に配信、「2024年、オオタニ獲得でスティーブ・コーエンが財政難に直面」と銘打たれている通り、大谷の獲得に要する巨額の費用がネックとなると指摘している。

 同メディアは「来年には5億ドルの契約に達するかもしれない彼の要求を満たすという点では、ニューヨーク・メッツは苦にならないチームのひとつだろう」と予想しながらも「億万長者のスティーブ・コーエンは、ショウヘイ・オオタニのためにお金の問題に直面する可能性がある」と見込みを述べており、さらに「コーエンの懐の深さとは裏腹に、オオタニの獲得はスター選手を手放さない限り、容易ではない」と主張した。

 また、ヤンキースの思惑については『FANSIDED』が報じており、その中では、やはりスター選手揃いであるチーム全体の年俸が高額となることで「ヤンキースは2023年に日本人選手を獲得することは不可能と見ているようだ」と記している。

 その一方で大谷の代理人であるネズ・バレロ氏のコメントも掲載。「オオタニは2023年に集中したいと言っている。正直なところ、彼は2023年にエンゼルスでプレーすることだけを考えている」と語ったとしている。

 加えて大谷の来季以降には「2023年末にどうするかを決める。とてもエキサイティングなことになり、どのチームが彼の価値に見合った金額を払えるのか、どのチームが払えないのかが分かるだろう。30チームすべてが同じチャンスを得ることができる。

彼の給料を払えるなら、どのチームも排除しない」として、全球団が獲得が可能であることを強調した。

 名門球団の動き、そして大谷サイドの心理には、シーズン中も人々の関心が寄せられることは間違いない。二刀流スターをめぐる情報は今後も途絶えることはなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]