元中日の助っ人を父を持つサラブレッドであるイ・ジョンフは、今季は絶好調だ(C)Getty Images

 絶好調のスラッガーは、水面下でさまざまな思惑が交差するトレード市場の“主役”となるかもしれない。韓国代表のイ・ジョンフ(ジャイアンツ)だ。

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 現在27歳のスターは、苦しいチーム状況とは裏腹に調子が上向いている。開幕から54試合に出場しているイ・ジョンフは打率.307、3本塁打、出塁率.343、長打率.431と好成績をマーク。直近7試合にフォーカスすれば、打率.600、出塁率.600、長打率.760のハイアベレージを叩き出している。

 23年12月にジャイアンツと6年1億1300万ドル(約169億5000万円)の大型契約を締結したイ・ジョンフ。過去2年は、怪我にも悩まされ、「今はなにもかもが足りない」と漏らすなど満足のいくプレーが出来ていなかったが、今季は“韓国のイチロー”と評される本領を発揮していると言えよう。

 もっとも、チームは開幕から絶不調。打倒・ドジャースを誓ったシーズンだったが、現地時間6月3日のブリュワーズ戦終了時点で24勝38敗と大幅に負け越し。ナ・リーグ西地区最下位に沈み、ポストシーズン争いからも後退している。

 そうした現状もあって、球団が再建に踏み切る可能性は小さくない。となれば、残り約3年の契約を残しているイ・ジョンフは“交渉材料”としてうってつけの存在になりえる。米メディア『Fan Sided』は「球団史上最悪のシーズンスタートを切っている今のジャイアンツに、期待できる要素はあまりない」と大不振の名門をバッサリ。その上で「トレード交渉において“絶対に手放せない選手”などいないかのような状況の中では、イ・ジョンフの価値はますます高まっている」と論じた。

 今季のイ・ジョンフについて「確かなコンタクト力を持つ打者であることを証明している」と強調した同メディアは、「間違いなく魅力的なトレード要員となる。問題はジャイアンツが手放す準備ができているかどうかだ」と、その可能性を見定めた。

「イ・ジョンフは、将来性を感じさせるプレーを見せ始めており、韓国球界から獲得した際に期待していた通りの打撃を見せている。守備や走塁では期待外れの感は否めないが、ファンの人気は確立されている。この先はいまだ不透明だが、チームが低迷し続け、彼の市場価値が高まるようなら、見返り次第で電撃的な形で彼がジャイアンツのユニフォームを脱ぐ日が来る」

 野球の本場で声価を高める27歳のトレードは日の目を見るのか。水面下で動くであろう交渉の行方から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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