勝利をあげるたびに、より強いものとなっている“自信”。それを森保ジャパンは本番で強みに出来るか(C)Getty Images

 来る6月14日(現地時間)のオランダ戦で北中米ワールドカップ(W杯)の初戦を迎える日本。

歴代屈指の“タレント力”を揃えるサムライブルーは、あらゆる強者をなぎ倒し、史上初のベスト8以上にたどり着けるか。期待値は高まっている。

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 5月31日、東京の国立競技場でアイスランドとの国際親善試合に1-0で辛勝していた日本。W杯前の強化試合は引いた相手を崩しきれない時間が続き、やや不安は残った一方で、多くの選手を起用したほか、相手を押し込む3-1-4-2の“ファイヤーフォーメーション”も採用。あらゆる局面を想定した“テスト”という意味合いで見れば、十分に収穫を得られたはずである。

 大会直前に南野拓実、そして三笘薫という攻撃の軸となる2枚看板を負傷離脱で欠き、チームとして懸念材料は少なくない。それでも他でもない森保一監督が「世界に勝つために最高の26人を選ばせてもらった」と力強く訴えたスカッド編成は、十分に8強以上を狙えるだけの顔ぶれである。

 ゆえに国際的にも歴史を生み出さんとするサムライたちの行く末は小さくない関心を集めている。米スポーツ専門局『ESPN』は、日本、オランダ、スウェーデン、チュニジアが同居するグループFを「非常に実力が拮抗しているが、オランダ、日本、スウェーデンは準々決勝進出も十分に可能だと正当に主張できる」と総評。その上でW杯優勝を最終目標にする日本の可能性を論じた。

「彼らは今夏にも優勝できる可能性を否定していない。しかし、これまでベスト16すらも突破したことのない日本にとって、大会規模の拡大を考慮しても、主力選手の負傷を克服できなければ、準々決勝進出までが現実的なシナリオと言えるだろう」

 やはり懸念されるのは、故障者の多さだ。

先述のようにメンバー選考から漏れた南野と三笘に加え、遠藤航と冨安健洋も故障から戦列復帰したばかり……。試合勘などの不安はどうしても付きまとう。

 そうした台所事情にも言及した『ESPN』は、「あらゆる兆候は、チームが正しい軌道に乗っていることを示しているが、日本はどれだけ優勝に近づけるだろうか」とポツリ。そして「日本が次のステップに進む上での“最大の障壁”は日本人たち自身にある」と、過去4年間でドイツやイングランド、ブラジルといった列強国を破ってきているにもかかわらず、時折、疑心暗鬼となって慎重な戦いを見せる日本に対し、「進歩は小さな一歩から生まれる」と諭した。

「もちろん、オランダのようなサッカー界の列強国を相手に、ワールドカップ初戦で、いきなり全員攻撃を仕掛けるような好戦的なスタイルに転じるのは無謀だ。しかし、上へと勝ち進みたいなら、より強い相手に対して、完全に守りに入ってカウンターに転じる戦術に固執するのではなく、ボールポゼッションをより多くして、試合をコントロールしようと努めることも求められるのではないか。

 現実主義であるために、野心を犠牲にするべきではない。それは矛盾だ。日本がワールドカップで優勝するには、どんな相手にも『勝てる』と信じてプレーし始める必要があるのかもしれない。過去の実績を見れば、それが可能であることは明らかなのだから」

 果たして、この夏に森保ジャパンは、歴史の扉をこじ開けられるのか。一筋縄ではいかない挑戦だが、彼らの躍動を信じたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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