橋本環奈×山田涼介で送る超打算的シンデレラストーリー『王様に捧ぐ薬指』(TBS系/毎週火曜22時)。20日に放送された最終話は、羽田綾華(橋本)と新田東郷(山田)のラストイチャイチャに、「最高のハッピーエンドだった」との声が上がった。
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■橋本環奈が提示した令和のヒロイン像
『王様に捧ぐ薬指』は、“結婚とはこうあるべき”という固定観念を取っ払ってくれる作品だった。愛は一切ナシのメリット婚から始まった綾華と東郷が選んだのは、愛情たっぷりの事実婚。お互いの気持ちが通じ合っていれば、そこに紙切れは必要ない。綾華の同僚たちが、「(事実婚は)別れやすいし、バツもつかない」「相手のお墓に入らなくてすむし」と話していたが、結婚に希望を抱く人が減っている今だからこそ、事実婚はもっと増加していくのかもしれない。
さらに印象的だったのが、綾華と東郷の新婚生活だ。掃除と料理は東郷が担当しているため、綾華は「まだー?」と言いながら朝食が出来上がるのを待っている。この姿も、“妻が料理を作るもの”という固定観念を覆してくれた。得意な方が、得意なことをすればいい。2人を見ていると、“家族”になるって本来はもっとラフなものなのかもしれないな…と思えてくる。
そして、綾華が一貫して「東郷を守る」と宣言していたのもよかった。東郷は、母・新田静(松嶋菜々子)の嫌がらせから守るために離婚を切り出したけれど、綾華はそんなやわな女の子じゃない。
また、ドラマのストーリーはもちろんだが、橋本環奈と山田涼介の顔面美を拝めるのも本作の魅力の1つだった。
■愛すべき山田涼介のツンデレ演技
火曜ドラマとしては、久しぶりとなるど真ん中のシンデレラストーリー。設定があまりにも王道すぎるため、放送前は「ちょっとまぶしすぎるかなぁ?」なんて思っていたが、橋本と山田の二次元っぷりがすごすぎて、“別世界”のものとして楽しむことができた。
特に、山田が演じる東郷の愛すべきツンデレには、ときめいた視聴者も多かったのではないだろうか。本当の家族を知らない悲しみ、初めて愛を知った時の目の輝き、綾華のことを好きすぎるあまりに冷たくしてしまう愛らしさなど、本作で山田はたくさんの表情を見せてくれた。なかでも、綾華にベタぼれしてからの“デレ”には、「東郷のデレってなるところがほんとに大好きです」との声が上がり、「東郷ロス」の人も続出している。
橋本と山田だけでなく、松嶋菜々子や坂東龍汰、長尾謙杜に北村匠海など脇を固めるキャスト陣も豪華だった『王様に捧ぐ薬指』。今日もどこかで、綾華と東郷が楽しそうに“いただきます”をしていることを願っている。(文:菜本かな)