監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀の3人が贈るアニメーション映画『ふれる。』より、主人公を演じるキャストとして、永瀬廉(King & Prince)、坂東龍汰、前田拳太郎の出演が発表され、この3名と長井監督の4ショットインタビュー映像が解禁。

併せて、公開日が10月4日に決定し、YOASOBIが本作のために書き下ろした主題歌「モノトーン」が流れる本予告、キービジュアルが解禁された。

【動画】永瀬廉&坂東龍汰&前田拳太郎がオーディションで選ばれ出演決定! 長井龍雪監督との4ショットインタビュー映像

 本作は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2013)、『心が叫びたがってるんだ。』(2015)、『空の青さを知る人よ』(2019)の“心揺さぶる”青春三部作を手がけた、監督・長井龍雪(『ハチミツとクローバーII』『とある科学の超電磁砲』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』)、脚本・岡田麿里(『さよならの朝に約束の花をかざろう』『アリスとテレスのまぼろし工場』)、キャラクターデザイン・田中将賀(『すずめの戸締まり』のキャラクターデザインや『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の作画監督)の3人が贈る、オリジナル長編アニメーション最新作。

 同じ島で育った幼なじみ、秋と諒と優太。20歳になった3人は東京・高田馬場で共同生活を始める。BARでのバイト、不動産会社の営業、服飾デザイナーの専門学校生と生活はバラバラだが、いつも心はつながっていた。それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」が、テレパシーにも似た謎の力で趣味も性格も違う彼らを結び付けていたから。お互いに触れ合えば口にしなくてもそれぞれの言葉が流れ込んでくる、そんな“ふれる”で結びついた3人の友情は、このままいつまでも続くはずだった。“ふれる”の隠されたもう一つの力を知るまでは―。

 本作の主人公を演じるのは、オーディションで選ばれた永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎の3人。全員が今回、アニメーション映画初主演となる。


 言葉でのコミュニケーションが苦手な少年、小野田秋を演じるのは永瀬廉。永瀬は、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』で声優に初挑戦して好評を博し、本作でアニメーション映画としては2度目の出演(主演は初)を果たす。

 秋が不思議な力を持つ生き物“ふれる”と出会うことで、心がつながった幼なじみ、祖父江諒役には坂東龍汰。映画『弱虫ペダル』で永瀬と共演した坂東は、アニメーション映画への出演は本作が初となる。

 同じく幼なじみの井ノ原優太役は、前田拳太郎。もともとアニメーションが大好きだという前田も、本作がアニメーション映画初出演。永瀬・坂東とも今回が初共演となっている。

 作品について、永瀬は「コミュニケーションの大切さ、日常生活での人とのつながりを改めて考えさせられるような作品です」、坂東は「改めて人とのつながり方や関係について考えさせられるような物語」、前田は「アフレコ中も笑ったり、感動しながら皆で力を合わせて頑張った作品です」とコメントを寄せている。

 そのほか、白石晴香(鴨沢樹里役)、石見舞菜香(浅川奈南役)、皆川猿時(脇田役)、津田健次郎(島田公平役)の出演も決定した。

 今回、永瀬、坂東、前田、長井監督の4ショットインタビュー映像が解禁。長井監督は3人を起用した理由について、永瀬は「主人公役だとみなさんキレイに作ってこられるけれど、(永瀬は)若干やさぐれ感があって、自分のイメージにぴったりだった」、坂東は「言葉がわりと悪いキャラクターなんですけど、(坂東は)どれだけ乱暴にしゃべっていても、芯の部分で優しい感じが残っていた」、前田は「うまいんですよね、単純に。今回の作品では一番アニメっぽいキャラクターの優太にはまっていた」と語り、キャスト陣が感激していた。


 さらに主題歌は、YOASOBIの書き下ろし楽曲「モノトーン」に決定。

 YOASOBIの起用理由について長井監督は、「今や、SNS等を通じて誰もが誰とでも繋がれる。だからこそ誰に何を伝え、どんな想いを共有したいのかを選ぶことがひとりひとりに求められていると考えています。この作品を通して、その気持ちを込めて作っていて、音楽の面でもお客様にそれを伝えるには、どんな人に主題歌をお願いしたら良いのだろうか?とスタッフ一同で思案した結果、歌詞(言葉)に唯一無二の力を持ち、人の心に強く“ふれる”ことが出来る楽曲を創り出せるYOASOBIさんしかいないと思い、お願いしました」と話す。

 YOASOBIは「今回書き下ろしさせていただいた『モノトーン』という楽曲は、作品を通して感じた“人と人との関係性”と、自分自身が生きていく上で感じている孤独や誰かを想う気持ちと向き合いながら制作しました。世の中は日々発展していって、様々なツールでコミュニケーションが取りやすい環境だからこそ、それ故に感じる孤独と上手く向き合うことが大切だと感じているので、そういった想いも込めています。映画と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです」と言葉を寄せている。

 予告編は、島で暮らす幼い頃の秋・諒・優太が描かれるところから始まる。不思議な生き物「ふれる」にまつわる島の伝承。これまでその愛くるしい姿が報じられていた「ふれる」のつぶらな瞳は一転、3人に大きな影を落とし…。

 舞台は変わり、成長し島から上京した3人は、東京・高田馬場で「ふれる」と共に共同生活を送っている。しかし「ふれる」の力でつながり“親友”として過ごす3人の友情は、永遠には続かなかった。
予告編の後半で、YOASOBIの主題歌「モノトーン」と共に描かれるのは、3人の関係性に亀裂が入っていく様。「ふれるのおかげで親友になれた」と言う秋に、優太は本当の意味で自分たちは“親友”なのか?と少し冷めたような声で疑問を投げかける。果たして少しずつすれ違っていく3人はどうなってしまうのか? そして、予告の随所で印象的に登場する「糸」の正体は?

 キービジュアルは、一緒に住む家の縁側で笑顔でくつろぐ3人+1匹の姿が描かれたもの。一見平和な日常だが、よく見ると物語の広がりを感じられるビジュアルとなっている。

 映画『ふれる。』は、10月4日より全国公開。

 永瀬、坂東、前田、YOASOBIのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■永瀬廉(小野田秋役)

 様々な方々がオーディションを受けられている中で、自分がチャンスをつかみ取れたこと、そして「秋」という役を演じさせていただけることがめちゃめちゃ嬉しかったです。と同時に、僕がこれからどう「秋」を演じていこうかな?というワクワクが同時にグッと上がってきました。『ふれる。』はコミュニケーションの大切さ、日常生活での人とのつながりを改めて考えさせられるような作品です。年齢、世代問わず今だからこそ見ていただきたい作品になっています。
楽しみにしていてください。

■坂東龍汰(祖父江諒役)

 オーディションを受けた際は、まさか自分に決まると思っていなかったので素直に嬉しかったです。声の仕事は初めてで、楽しみな気持ちと「自分に務まるのかな?」という不安な気持ちもありました。ストーリーが本当に面白くて、シナリオを読む手が止まらなくなるほど、一瞬で引き込まれました。改めて人との繋がり方や関係について考えさせられるような物語。更に、この物語の世界をパワーアップしてお届けできたらと思っています。

■前田拳太郎(井ノ原優太役)

 昨年末に、2024年の目標として「アニメーションの声優をやりたい」というものを掲げました。それが、年末に受けたオーディションで昨年中に夢が叶ってしまって、嬉しすぎて部屋で飛び跳ねました。元々アニメーションが大好きなので、気合を入れてオーディションに参加しました。とても緊張していたのですが自然に緊張が解れて良い状態で挑めたと思います。アフレコ中も笑ったり、感動しながら皆で力を合わせて頑張った作品です。たくさんの方に見ていただけたら嬉しいです。


■YOASOBI(主題歌)

 この度、映画『ふれる。』の主題歌を担当させていただくことになりました。今回書き下ろしさせていただいた「モノトーン」という楽曲は、作品を通して感じた“人と人との関係性”と、自分自身が生きていく上で感じている孤独や誰かを想う気持ちと向き合いながら制作しました。世の中は日々発展していって、様々なツールでコミュニケーションが取りやすい環境だからこそ、それ故に感じる孤独と上手く向き合うことが大切だと感じているので、そういった想いも込めています。映画と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

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