元宝塚歌劇団星組トップスターで、歌、ダンス、芝居のすべてにおいて圧倒的な実力で観る者の心を鷲づかみにする礼真琴。そんな彼女がミュージカル『BOOP! The Musical ブープ! ザ ミュージカル』で世界中で愛され続ける“ベティーちゃん”になる――第1報が解禁されると大反響に。
【写真】礼真琴、笑顔がかわいすぎ!
◆ベティーちゃんとの共通点も役作りの手助けに
1930年代に米国で誕生したキャラクター“ベティー ブープ”を主人公とする本作は、白黒アニメーションの世界から突如カラフルで活気あふれる現代のニューヨークへとやって来た彼女が、新しい仲間との出会いを通じて「自分の本当の望みは何か」「自分はいったい何者なのか」といった人生の大きな問いに対する答えを見つけるまでのストーリー。
――恥ずかしながら、ベティーちゃんの本名が「ベティー ブープ」だと今回初めて知りました(笑)。
礼:私もです! タイトルも「ベティー」じゃなくて「ブープ」のほうなんですよね。ブロードウェイの皆さんによると、これはあえてのこだわりだそうです。
――礼さんご自身は“ベティーちゃん”に対してどんなイメージをお持ちでしたか?
礼:もちろん小さい頃から知ってはいましたけど、なかなか関わる機会がなかったっていうのもあって、今回改めてちゃんと向き合っている感じです。ビジュアルはよく知っていてもどんな子なのかもそこまでは知らず、アニメーション作品が当時あったというのも最近知ったので、今はそれを埋めるようにベティーちゃんのことを勉強しています。
――ファンの皆さんからの反響はいかがでしたか?
礼:男役時代を知ってくれているファンの方々は、いきなりこの女性の極みのようなビジュアルのベティーちゃんという役をどう捉えてくれるのかなとドキドキしていたんです。でも自分が思っている以上に楽しみにしてくださってる方々が本当にたくさんいらっしゃって。それにすごく私も助けてもらって、自信に繋がっています。
――作品についてはどんな印象を持ちましたか?
礼:とにかくハッピーになれる華やかでゴージャスなミュージカルで。登場人物それぞれの個性が爆発していて、観た方がみんなハッピーな気持ちになって帰っていただけるような作品だなと思いました。
作品を拝見しましたが、人間味あふれるベティーちゃん、人と触れ合うベティーちゃん、恋に落ちるベティーちゃんと、いろんなベティーちゃんの顔が出てくるんです。またベティーちゃんの声にはすごく特徴的なイメージがあるんですけど、物語の中で深みのある女性の声に変化していく様がすごく印象的でした。そういう部分は演じる上でも大切にしていきたいと思っています。
――ベティーちゃんに共感する点はありますか?
礼:実はすごく共通する部分がたくさんあって。例えば何者でもない自分になってみたいとか、普通の女の子になってみたいとベティーちゃんは思うんですけど、私も現役時代にふとそう思ったことが何度かあったんですよね。
ほかにもタイムワープして自分の知らない世界に行き、そこで会う人にその世界のことを教えてもらって成長していく姿も、宝塚の世界から飛び出した自分が、初めて出会うキャストの方々に1つ1つ教えてもらっていくという状況にすごく似ていて。そうした共通点にも助けてもらいながらベティーちゃんの役作りを進めたいですね。
――ベティーちゃんのコケティッシュなかわいらしさは、『ガイズ&ドールズ』で礼さんが演じられたアデレイドにも似ているのかなと思いました。
礼:確かに! 自分の中では1番近いのはそこもしれないですね。
――個人的にはアデレイドのくしゃみがキュートすぎて忘れられません(笑)。
礼:あははは。
――ベティーちゃんの愛犬パジーが劇中に出てきますが、礼さんにはさぶろーくんがいるところも共通点ですね。
礼:さぶろーに「うちのパジー♪」って呼びかけたら、嫌な顔してにらまれました(笑)。
◆憧れの柚希礼音と共演できる喜びをお客様とも分かち合いたい
――先日ニューヨークに行かれて、演出のジェリー・ミッチェルさんとご対面されたとか。
礼:本当に素敵で、もう全身からハッピーオーラがあふれ出ているような方でした。私の不安をかき消すかのように包み込んでくださいました。
――ボーカルレッスンも始まっているそうですが、デイヴィッド・フォスターさんが手掛けられた音楽の印象はいかがですか?
礼:「なんて楽しそうなハッピーな曲なんだろう!」と安易に聴いていた自分を殴りたいくらい(笑)。全部の曲がバケモノ級に難しくて、必死に戦っているところです。
――ダンスも本作の魅力だと聞いています。タップダンスもあるそうですが音楽学校時代成績はいかがでしたか?
礼:一応良かったんですけど、入団してからは1度もやってこなかったんです。でも退団公演で16年ぶりにやっとタップをしたので、記憶に新しいので大丈夫かと(笑)。ラインダンスも新人の頃を思い出しながらしっかり挑みたいと思います。
――ビジュアル面でのこだわりはいかがですか?
礼:先日撮影させていただいたんですけど、どんな仕上がりになっているかドキドキしています。こだわりですか? ヒップラインです!
メイクも、宝塚メイク以上に派手なものはないって思っていたんですけど、それに匹敵するぐらいのばっちりメイクで。ベティーちゃんのイメージ通りというのはありますけど、まさか宝塚と同じぐらいの濃いメイクをすることになるとは思いませんでした(笑)。ニューヨークで現地スタッフのヘアメイクさんやスタイリストさんにお会いして、「ベティーはこうなんだ!」ってしっかり監修していただきました。
眉毛もすごく特徴的なんですよね、ベティーちゃん。眉毛で本当に人の印象って変わるんだなって思いました。みなさんどんな反応をされるのか、ドキドキしつつも楽しみでもあります。
――今回、相手役となるミュージシャンのドウェイン役を松下優也さんと水江建太さんがダブルキャストで務められます。
礼:全然違うジャンルでご活躍されているおふたりなので、私も宝塚というまた違うジャンルを歩んできたということでどんな科学反応が起きるのか楽しみですし、自分の知らないことをたくさん教えていただきたいなと思っています。
――そして、礼さんにとってあこがれの柚希礼音さんとご共演も実現します。
礼:本当に心強い極みでございます! 「お客様にハッピーになって帰っていただくためにも、自分たちが前向きにハッピーに頑張ることが1番だよね!」と言っていただきました。
――以前柚希さんにお話を伺った時に「ドキドキすると思うけど、そのまんまで、のびのびといてくれたら」とおっしゃっていました。
礼:お優しい……。全信頼を置いている柚希さんのもと、大船に乗ったつもりでちえさん(柚希の愛称)に突進していきたいと思います!
柚希さんは私が宝塚に出会うすべてのきっかけの方で、入団前から憧れていて、星組に配属となって最初のトップスターさんという特別な存在。そんな方とまた作品をご一緒できるというのはもう夢みたいなお話ですよ。このシンデレラストーリーのような喜びをぜひお客様と分かち合いたいです!(笑)
◆女子力も修行しつつ、男役で学んだことも無駄にしたくない
――退団から1年弱での変化をこの作品にはどう活かせそうですか?
礼:急ピッチに修行している女子力、今の自分が出せる全てをここにかけて舞台に立ちたいとは思っています。でもやっぱり男役で学んだことも無駄にはしたくないので、いい意味で宝塚で経験したことを活かしつつも、この期間で積み上げた、まだこのぐらいかもしれない女子力を(笑)、お客様にお見せできるように。ちょっとでも変化があったなって思ってもらえるように頑張りたいですね。
――昨年8月の退団後、まずはソロコンサート『Flare』がありました。
礼:『Flare』は自分の中でとても大きな経験となりました。在団中は歌ったことがなかった曲を歌ったり、初めてのスカートを履いての振りや女性としての踊り方など本当にたくさんのことを学ばせてもらったので…。その経験もきっと『BOOP!』でも役に立つんじゃないかなと思います。
――ほかにもドラマ『DREAM STAGE』『3.11~東日本大震災15年 福島第一原発事故 命の戦い~』があり、『MUSIC FAIR』や『うたコン』での歌唱披露もありと、幅広いお仕事にチャレンジされています。
礼:刺激的な毎日で、日々勉強です。本当に何もわからないからこそ、すごく楽しんでやっています。
――特に驚かれたことはどんなことでしょう。
礼:ドラマの撮影で演技の仕方が舞台とは全く違うということに驚きました。初めて会う方と当たり前のように言葉を交わす俳優さんたちを見て、本当にすごいなって。この集中力はどこから来てるのかなと尊敬しましたし、舞台と違うからこその楽しみ方というのも学びましたね。
――美容雑誌で浜辺美波さんとビューティトークをされているのも拝見しました。前回インタビューさせていただいた時に、「退団後にブラシで髪の毛をとかすことを始めた」というお話でしたが(笑)。
礼:ちゃんと読んでいただいたらわかると思うんですけど、私から発してる美容トークはそんなにないです(笑)。浜辺美波ちゃんからただ聞いているだけみたいな感じでしたね。
――新しいチャレンジでいうと、Instagramも活用されていますね。
礼:わからないながらも、なんとか。
――SNSでは、先日東京宝塚劇場での目撃談があふれていました。
礼:星組さんのお披露目公演を観させていただきました。みんなが本当にこれでもかっていうくらい気合いを入れて舞台に立っていて、それがもう本当にかわいすぎて、愛おしすぎて、ひたすら感動してました。同期のひろ香祐の星組生ラストの姿も見ることができて、いろんな思いがこみ上げました。
――『BOOP!』は8月までの長丁場となりますが、準備されていることはありますか?
礼:体を鍛えに行っています。ムキムキにじゃないですよ(笑)。退団公演では筋肉が最高に仕上がった状態でしたが、今回はちゃんと女性らしい体になるための鍛え方を勉強中です。
――今後はどんな礼真琴の姿を見せていきたいですか?
礼:「これも礼真琴なの?」「これも礼真琴だったんだ!」となるのが理想で。礼真琴のいろんな面をいろんなジャンルで見せられたらいいなと思います。
――まずは『BOOP!』でどんな新しい礼真琴をプレゼンしてくれますか?
礼:(震える声で)とびきりキュートな礼真琴をお見せします~! ちょっと呪いの書体みたいな感じで書いておいてください(笑)。
男役の時とはガラッと違う礼真琴にきっと出会えると思いますし、皆さんが楽しくハッピーな気持ちで帰っていただける舞台をお届けできるよう、カンパニー全員で頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。
(取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美)
『BOOP! The Musical』は、東京・東急シアターオーブにて5月27日~6月21日、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて7月4日~22日、福岡・博多座にて7月30日~8月16日上演。

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