『パルプ・フィクション』や『レザボア・ドッグス』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の監督で、シネフィルとしても知られるクエンティン・タランティーノが、近年のハリウッドを「味気ないソーセージ工場だ」と酷評した。
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Varietyによると、タランティーノ監督はこのたび映画誌「Sight & Sound」に寄稿。
タランティーノは近年のハリウッド映画について「欠陥、真実味のなさ、観客への媚び、ミスキャスト、あるいは単なる愚かなミスによって、かつてハリウッドと呼ばれていた味気のないソーセージ工場から出てくる新作映画はことごとく台無しにされている」と痛烈に批判。
「最近では、映画そのものに寛容な気持ちで向き合うことが出来ず、軽蔑すら感じてしまう」と述べ、「ここ6年の映画と比較すると、80年代の映画ですら、30年代の名作のようにすばらしく見える」と語った。
そして、「昔から映画を観てきたが、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)や『Horizon: An American Saga(原題)』のチャプター1とチャプター2(ともに2024)など、ごくわずかな作品は気に入ったけれど、昔映画館に定期的に訪れていた頃に感じた魔法の世界に誘ってくれるような作品は、全くない。そうした喜びこそ、他の芸術形態よりも映画を愛する理由だったのに。最近は本を読むほうが好きだ」と切ない思いを明かした。
なお、そんな状況にあって、タランティーノを唯一満足させたのは、今年1月にNetflixで配信されたマット・デイモンとベン・アフレック主演の『Rip/リップ』だという。「僕の心をつかみ、最後まで離さなかったサスペンスに満ちた新作映画」と絶賛。「斬新な設定と巧妙な展開がすばらしい刺激的な刑事スリラーだ」と述べ、キャストと演出、撮影、全てが好みだったと評価した。
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