世界28ヵ国で初登場1位を飾った俳優ジェラルド・バトラー主演映画『グリーンランドー地球最後の2日間ー』。同作で、ジェラルド演じる主人公の妻を演じているのが、『デッドプール』シリーズでの“デップーの彼女”ヴァネッサ役で知られる女優モリーナ・バッカリン。

ヴァネッサ役とは一転し、絶望的な状況の中で息子を守り抜く母親を熱演したモリーナに注目してみよう。

【写真】『グリーンランド』息子を守る強い母を演じるモリーナ・バッカリン

 本作は、突如現れた彗星による世界崩壊までの48時間を、徹底したリアリティーと最新VFX映像で描くディザスターアクション。主演を映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』シリーズ、『ハンターキラー 潜航せよ』のジェラルド・バトラーがプロデューサー兼任で務め、これまで演じてきたタフなヒーローではなく、どこにでもいるごく普通の父親ジョンを熱演する。メガホンをとるのは、『エンド・オブ・ステイツ』のリック・ローマン・ウォー監督。

 本作でジョンの妻アリソンを演じたモリーナは、1979年ブラジル生まれ。母親はブラジルの女優であり、7歳で家族と共にアメリカに移住した。
ジュリアード学院の演劇プログラムで学んだ後、数多くのテレビドラマに出演し、ABCのSFテレビドラマ『V』(2009)ではサターン賞の助演女優賞にノミネートされ、2015年から2019年まで人気テレビドラマ『GOTHAM/ゴッサム』に出演している。映画では、『SPY/スパイ』(2015)に出演した後、大ヒット作『デッドプール』(2016)の辛らつなヒロイン・ヴァネッサ役に抜てきされ、“デップーの彼女”として広く知られるようになった。

 そんなモリーナが本作では一転、絶望的な状況の中、息子ネイサンを守り抜く気丈な母親アリソン役を体当たりで演じ、新たな魅力を発揮している。モリーナについて、ウォー監督は「彼女は説得力のある演技をするからね。ジェラルドと一緒の部屋に案内した時点で、大当たりだと実感したよ。2人の息はピッタリで、2人とも並外れた才能の持ち主だし、この物語の中に流れる深い愛情関係と心情と一緒に、彼らの旅路、行動、そして物語の視野をしっかりと表現してくれると思ったんだ。
観客は、ジョンとアリソン、そして息子のネイサンが、最後まで無事に生き残ってほしいと思うんだよ」とコメント。

 バトラーも「モリーナをキャストに迎えられて僕はとてもうれしかった。彼女は驚くべき才能の持ち主なんだ。物語の中では、子どもと引き離されてしまうという、かなり激しい状況を見事に演じてくれている」と絶賛している。

 プライベートでも2人の小さな子どもがいるモリーナは、今回の役柄について「辛かったわ。だけど、自分をそのままぶち込めるのは良かったと思う。
感情をそのまま表現するの。私にも小さな子供がいるから、 キャラクターの気持ちはとてもリアルだった。ディザスター映画ではたいてい妻はほとんど何もせず怖がって待っているだけだけれど、この映画は違う」と手応えをにじませている。本作で家族を守るため父親並みに闘う母親を熱演し、“デップーの彼女”とはまた異なる一面を見せるモリーナに注目だ。

 映画『グリーンランドー地球最後の2日間ー』は6月4日より全国公開。