2016年の冬ドラマもほぼひと回り。ネット中で各ドラマの感想や意見のやりとりが頻繁に行われておりますが、深田恭子さん主演の『ダメな私に恋してください』(TBS系)は2話目を迎えました。



 前回、深田さん演じる30歳独身彼氏なしの柴田ミチコが、金がなくなり、以前務めていた会社のSな上司・黒沢歩(ディーン・フジオカ)の家であり、脱サラして開店した「喫茶ひまわり」にバイト込みの居候に。最後には、焼肉屋で酔っ払った黒沢を家で介抱していたミチコが、寝ぼけて「ハルコ」と口走った黒沢にキスされる、というところで終了。ラブコメ漫画が原作ということで、甘々な展開でございます。

 第2話の冒頭、朝ごはんを食べる黒沢はキスのことをまったく覚えてません(お決まり)。ミチコはとりあえず現状のバイト生活を脱するため、就職活動を開始するのですが、まあミチコのキャラ的におわかりかと思いますが、連戦連敗。履歴書の特技が「明るいところ」というのは、さすがにダメダメすぎるだろうと思いましたが(笑)。


 フカキョンの33歳と思えないカワイイ感じはさすがで、年齢設定のわりに子どもっぽい役も妙にハマっております。ディーン・フジオカさんも黒沢の役柄に慣れてきたのか、Sっ気が出てきたように思います。顔は、やはりかわいい系なんですけどね。

 就職活動がうまくいかない中で、黒沢はミチコに「お前の長所は根性だけだ」とキツイ一言。しかしこれは、かつて部下であったミチコのいいところを見定めての、優しいアドバイスなのでした。まさにツンデレ。
そして「好きなことをやればいい」という黒沢の言葉を胸に、ミチコは自分の愛用するヒール靴の中敷きを作る会社に直行(募集はしていなかった)。無理くりお願いしていたら、会社の部長に「根性がある」とほめられ、奇跡的に採用されたのです。なんともツッコミどころが多いですが、これまでのミチコはあまりにもダメダメで不幸なので「このくらいはいいじゃない!」と思う気持ちはありますので、問題なし。

 こうしてフリーターを脱したミチコに、高いお肉をごちそうしてくれる黒沢は、なんと優しい男でしょう。ミチコが年齢不相応な分、黒沢の大人っぷりが際立ちますね。意外といいバランスです。


 就職した会社の中で、ミチコはなんと30歳で最年長。会社の方針で若い子を採用する方向性らしいのですが、あのダメダメなミチコでも「優秀な女子社員」になってしまうほど、グダグダ社員の宝庫なんです。同僚の中島美咲(内藤理沙)はお人よしのミチコに仕事を丸投げし、門真由希(佐野ひなこ)は何があろうと定時までしか働きません。一瞬、ゆとり世代へのアンチなのかなと思ってしまいますが、まあそこらへんもご愛嬌。

 一人会社に残って残業の日々を送るミチコですが、そこで「運命の出会い」を果たします。何度か偶然出会っていた最上大地(三浦翔平)が、その会社の社員だったのです! これは運命!(興奮)。
最上は、おそらくミチコにひとめぼれしているようで、彼女をデートに誘うんですね。いい感じになってきました……。

 と思ったらその夜、黒沢が映画の割引チケットを2枚持っており、ミチコは黒沢ととも映画館、食事とまさに“デート”を体験。そして、キスの時に黒沢が口走った「ハルコ」のこと、「喫茶ひまわり」に花を届ける「春子(ミムラ)」さんとの関係が……。

 第2話になって、物語がいよいよ動き出してきた感があります。今後は、女子悶絶のシーンが連続される展開となるでしょう。
男性が見るなら、とにかく劣化知らずのフカキョンを堪能するのが一番。

 結末が気になるよう、絶妙なタイミングで「次回に続く」となる『ダメ恋』。次回も要チェックですね。
(文=どらまっ子KYOちゃん)