(左から竹下、MAO、小嶋、上野、勝俣/写真:三浦太輔)

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エンターテインメント性の高さと選手たちのキャラクターの強さが人気の「DDTプロレスリング」内で、飛ぶ鳥を落とす勢いを見せるユニット『The37KAMIINA(サウナカミーナ)』。その名の通りサウナをこよなく愛し、「DDTをサウナにする!」と息巻くのは、竹下幸之介、勝俣瞬馬、上野勇希、MAO、小嶋斗偉という、団体の未来を背負って立つ次世代レスラー5人だ。

今年2月には初のプロデュース興行を成功させるなど、プロレス界で大きな躍進を遂げる彼らが、試合さながらのチームワークでプロレスとサウナの魅力を語り尽くす、“読んでととのう”連載も7回目に突入。前回に引き続き、今回も相関図で5人の関係性をひもといていきます。

前半はコチラ

お互いに第一印象が悪かった竹下と勝俣

竹下幸之介が語るThe37KAMIINAとの関係性「試合ではいつも以上にバチバチです」

ーー今回はみなさんが互いのことをどう思っているのか、事前アンケートでいただいた答えを見ながら話していただこうと思います。前半戦では小嶋さん、勝俣さん、MAOさん、上野さんの回答を見たので、最後は竹下さんです。まず小嶋さんのことは「バリ後輩」と書いていましたね。

竹下 そうですね。

まず、僕にとって勝俣がほんまに最初の後輩なんですよね。

勝俣 そうだね。

竹下 僕は17歳でデビューしたから、みんな良くしてくれて先輩には可愛がられてたんですよ。で、自分にも後輩ができていくんですけど、それが年上だったりするんです。こっちはタメ口だけど、向こうは敬語っていうのが、結構やりにくかったんだけど、勝俣に関しては、最初からそのタメ口と敬語みたいな関係性がすんなりいったんです。

勝俣 うん。

竹下 で、20歳になって飲みに誘って仲良くなってみたいな。だから、物理的にもほんまに最初の後輩なんだけど、小嶋なんかは僕からしたら「バリ後輩」なんですよ。

勝俣 約9年~10年ぐらいのキャリアの差があるわけだからね。

竹下 僕はこの中で一番キャリアがあるから、みんな後輩なんですけど、そこに上下関係とか“俺が先輩”って感じたことないんですよね。でも小嶋に関しては、めちゃめちゃ後輩やなって感じだから「バリ後輩」。

――勝俣さんからすると、年下の先輩というのはどうだったんですか?

勝俣 これは、よく飲みの席とかで言うんですけど……。

竹下 はいはい、あれね(笑)。

勝俣 最初は嫌いでしたね、本当に。別に年下にタメ口を使われるとかそんな小さいことではなくて、(竹下が)10代でプロレスデビューして、エリート街道まっしぐらできていて、なんか腹立つなぁって。

竹下 これ、昨日の夜も聞いたな(笑)。10時間ぐらい前に。

勝俣  でも、ご飯に誘ってもらって初めてちゃんと話をしたときに、すごく僕のことを気にかけてくれていて。

プロレスの深い話もしたんですけど、もしも、僕が彼と同じ道を歩んでたら、たぶん、心が折れてたなと思いました。早いうちからチャンピオンになって、会社からのプレッシャーもある中で後楽園ホールで毎月メインを張ることのすごさが、僕はレスラーになって本当にわかったんです。チャンピオンになって強くなったとしても、そのプレッシャーに勝てないと思った時に、竹下幸之介というのはレスラーとしてもすごいし、人としても強いんだなと思って好きになりましたね。

――いい話です。

勝俣 はい。でも最初は嫌いでした(笑)。

竹下 僕は勝俣のこと嫌いじゃなかったんですけど、でも最初に練習生として入って来た時に、すげえ女好きの練習生が来るみたいな噂があったんですよ。あくまで噂でしかなかったんですけど、その第一印象がありましたね。

勝俣  色々あって事実でない変な噂を流されたんですよね(苦笑)。

竹下 僕もまだ18~9歳だったから「へー、この人女好きなんや~」って思ってた(笑)。練習生って坊主のイメージがあるけど、勝俣は髪の毛も長かったし、黒縁メガネかけてて。覚えてる?

勝俣 うん、おしゃれしてた(笑)。

竹下  おしゃれな感じで雑用とかしてたから、最初は「あー、そういう人なんや」って思ってたな。でも、そいつのプロレスを見ればわかるんで。いいヤツかどうかとか、人となりやプロレスへの情熱は大体わかるんでね。

竹下幸之介が語るThe37KAMIINAとの関係性「試合ではいつも以上にバチバチです」
前々回記事で公開したプリクラ撮影で、センター街に繰り出した5人のオフショットをどうぞ!

勝俣  デビュー3戦目で、竹下さんとシングルマッチしたんですよ。

竹下 春日部でね。

勝俣 そう。すごく記憶に残ってるんだけど、張り手で鼓膜が破れた(笑)。

竹下  でも、僕も彼のミサイルキック(コーナーポスト最上段からのドロップキック)で、頭飛んでってますからね。上野さんにもミサイルキックされたことあるけど、2回とも頭吹っ飛んでますから。「WRESTLE UNIVERSE」(編註:DDT等の試合を見ることができる動画配信サービス)で確認するとわかりますよ。

上野  映像をコマ送りすると当たった瞬間に頭が消えるんだよね。現代のカメラ精度でも捉えきれないという(笑)。

竹下 この人たちはガンガン来るんでね。僕には遠慮なんかないですから、ほんまに。

勝俣 あるわけないよ。

上野 僕なんかは特に遠慮していられないというか。DDTのファンで僕たちのことを知ってくださっている方なら、心持ちはわかっていると思いますけど、同級生の友達同士で戦っていることで、見方が変わったり、偏見があったらイヤだなというのはやっぱりあるので。だから、思いっきりいかないと。

竹下 昨日の試合でも思いっきり来ましたね。思いっきり来たら、こっちも思いっきり行きますけど。

上野 思いっきりいかれましたよもう……。

竹下  ナメられたらダメなんでね。例えば、The37KAMIINA対決があったときに、仲の良さがリング上で出ているように見えたらイヤなので、試合ではよりバチバチに行くっていうのはあります。

――上野さんに関しては「同級生でちょっとライバル」と書いていますね。

竹下 ちょっとだけライバル関係になってきましたね。去年の「D王 GRAND PRIX」決勝で試合したこともそうですけど。ライバルとまでいかないけど……ちょっとライバル気味になってきたなという感じで。

――MAOさんとの「不思議な関係」というのは?

竹下  言葉にするのが難しいんです。なんて言ったらいいんかな……めっちゃ仲がいいわけでもないけど、普通に喋るし。プロレスの試合をするとわかるんですけど、スタイルは異なるけど、お互いにフィーリングが合うっていうか。

MAO うん、うん。表現するのが難しいですね。

竹下 両思いじゃないんだけども、お互いにずっと意識しててたまに目が合うみたいな。

MAO 好きなものが一緒だったりとかね。実は感性は近いのかなって思う。

上野 リズムが合う感じね。

竹下 そうね。客観的に見ると全然違う2人だけど、根本というかブレない部分が一緒なのかなって。

MAO たぶん、インプットの仕方が同じ、アウトプットの仕方がそれぞれ違うかもしれない。そんなイメージがありますね。

竹下 あー、そうかもしれない。

竹下幸之介が語るThe37KAMIINAとの関係性「試合ではいつも以上にバチバチです」
前半戦で物議を醸した小嶋さんの相関図。

――みなさん各々の相関図を見ていかがでしたか?

勝俣 いや「飲み友達」はショックだわ。 この1~2年がそんな一言でまとめられちゃうんだって。

MAO 所詮「飲み友達」なんでしょ?

小嶋 いやいやいや……。

上野 でも、小嶋にとって「飲み友達」は唯一無二なんでしょ? オンリー勝俣でしょ?

小嶋 そうですね。1対1で飲んだりするのは、勝俣さんだけです。

上野 俺らとはしてくれへんの?

小嶋 いや、まあ、しますけど……。

MAO 「まあ、しますけど」って(笑)。

竹下 あれ? 俺と2人で飲み行ったことあったやん。大阪だったかな。

小嶋 ああ! ありましたね。

勝俣・竹下 飲み友達やん!

小嶋 いや、友達っていうよりは……「飲み筋肉師匠」です。

竹下 やっぱイジっとるな(笑)。

勝俣 でも、そう考えたら僕にだけ「友達」って言ってくれてるんだよな。

上野 そうですよ、だから唯一無二なの。

勝俣 じゃあOK! 友達って思ってくれるならいいや。でも、軽くなっちゃうから「飲み」はいらなかったなぁ……。

上野 すいません! 勝俣はこう見えて繊細だから、こういうの気にしちゃうタイプなんです(笑)。

竹下幸之介が語るThe37KAMIINAとの関係性「試合ではいつも以上にバチバチです」
「飲み友達」で一悶着ありましたが仲良しです。

(インタビュー/森野広明)

<インフォメーション>

竹下幸之介が語るThe37KAMIINAとの関係性「試合ではいつも以上にバチバチです」

旗揚げ25周年記念大会
Judgement2022
DDT旗揚げ25周年を記念して、約3年ぶりの両国国技館大会が開催される。メインイベントではKO-D無差別級チャンピオンである竹下幸之介を相手に、遠藤哲哉が王座奪取を挑む。さらに、タレント・LiLiCoの引退試合も決定。DDTの過去・現在・未来が交錯するビックマッチに刮目せよ!

日程:3月20日/会場:両国国技館
チケットは公式チケット購入フォームほか、チケットぴあ、ローソンチケット、e +、書泉グランデほかにて発売中

プロレス動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」でも独占生中継いたします!

<プロフィール>
竹下幸之介 (たけした・こうのすけ)1995年生まれ、身長187センチ、O型。大阪府大阪市出身。高校在学中の2012年にデビュー。日本体育大学卒。KO-D無差別級王座最多防衛記録保持、2021年度プロレス大賞「敢闘賞」受賞など、DDTの未来を担う若き逸材として注目を集める。上野とは咲くやこの花高等学校の同級生。

勝俣瞬馬(かつまた・しゅんま)1992年生まれ、身長167センチ、B型。千葉県柏市出身。2014年デビュー。レスラーのかたわら、SAUNACHELIN 2021にランクインしたサウナ施設「SeaSaunaShack」(千葉県館山市)の総支配人としても活動。熱波師、サウナ・スパ健康アドバイザー、サウナ・スパプロフェッショナル(管理士)の資格を持つ。

上野勇希(うえの・ゆうき)1995年生まれ、身長174センチ、B型。大阪府八尾市出身。2016年デビュー。器械体操経験者であり、美しい空中技を得意とする。ドラマ『警視庁ゼロ係 シーズン5』(テレビ東京系)にも出演するなど、マルチに活躍中。

MAO(まお)1997年生まれ、身長180センチ、O型。宮城県大崎市出身。YouTubeに「中学生プロレス技やってみた」という動画を投稿したことをきっかけに、2015年デビュー。DDTの社長である高木三四郎選手を、社用車ではねるなど破天荒な試合が魅力。

小嶋斗偉(こじま・とうい)
1999年生まれ、身長177センチ、O型。埼玉県さいたま市出身。2020年デビュー。デビューを前に秋山準から直接指導を受けるなど将来を嘱望される。怪我による欠場明け復帰戦となった2021年11月3日に自力初勝利を挙げ、念願のThe37KAMIINA入りを果たした。