北朝鮮が最近公開した記念施設の写真や映像をきっかけに、ロシアに派遣された北朝鮮兵の戦死者数をめぐり、北朝鮮国内で大きな衝撃が広がっているもようだ。米政府系放送のラジオ・フリー・アジア(4月30日付)が伝えた内部情報によると、住民の間では公開映像に映り込んだ墓碑や遺骨安置施設の数を独自に数え、「戦死者は2000人を大きく超える可能性がある」との見方が急速に拡散しているという。
報道によれば、住民の関心を集めているのは、金正恩総書記が視察した「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」とされる施設だ。ここに映った屋外の英雄墓域には約250基の墓が確認され、さらに館内2階には一般戦死者向けとみられる7つの遺骨安置室が設置されているという。1室あたり約270個の遺骨保管箱が確認できることから、単純計算で1890柱分を収容可能となり、屋外墓域を加えると計2140人規模に達するとの推計が成り立つ。
一部住民の間では、より大型の安置室や3階部分にも同様の施設が存在するとの観測も浮上しており、実際の収容能力はさらに多い可能性も指摘されている。保管箱には連番が刻まれ、1500番台から1700番台まで確認できるとの証言もあり、「2000人超」という見立てに現実味を与えている。
こうした数字が住民に衝撃を与えている背景には、これまで当局が示唆してきた犠牲規模との大きな乖離がある。北朝鮮は昨年行った表彰式などで、英雄戦死者101人、一般戦死者242人、さらに工兵部隊の戦死者9人に言及していた。このため住民の多くは「300~400人程度」と受け止めていたとされる。だが、今回の映像分析による推計はその5~6倍に達し、「これほど多くの若者が命を落としたのか」と動揺が広がっているという。
さらに住民の間では、「戦死者がこれだけ多ければ負傷兵はその何倍にもなるはずだが、当局はほとんど触れていない」との疑問の声も出ている。戦死者を英雄視し、「最高指導者のために命を捧げよ」と鼓舞する宣伝が一段と強まる一方で、一般住民の本音はむしろ「この地で戦争だけは起きてほしくない」という切実な願いに傾いているようだ。
北朝鮮兵の損耗をめぐっては、国家情報院が昨年の時点で戦死者を約2000人と推計。








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