北朝鮮とロシアの軍事協力が、ついに「海軍護衛付き輸送」にまで発展した可能性が浮上した。北朝鮮専門メディア NK News は21日、日本の防衛省統合幕僚監部の公表資料を分析し、北朝鮮との武器輸送に関与してきたロシア貨物船団を、ロシア海軍艦艇が護衛していたと報じた。
報道によれば、5月9~10日に対馬海峡を通過した船団には、過去に北朝鮮・羅津港で弾薬コンテナ積み込みが確認されていた「アンガラ」「レディR」「マイア1」など6隻が含まれていた。自動船舶識別装置(AIS)が切られていたため出港地は未詳だが、ウラジオストク周辺や北朝鮮の羅津港の可能性がある。船団に同行していたのはロシア太平洋艦隊所属とみられるステレグシュチイ級コルベット艦2隻、給油艦、タグボートなどで、日本側はその後、船団が台湾近くの西表島沖方面へ南下したことも確認している。
特に注目されているのは航路だ。
通常、北朝鮮・羅津港とロシア極東港湾を結ぶ輸送であれば、日本海北部の短距離航行で足りる。しかし今回の船団は、わざわざ東シナ海方面へ南下し、ベトナム近海方向へ向かっていたとみられる。
NK Newsは、元国連制裁専門家パネル委員の古川勝久氏の分析として、「明白な変化」が起きていると紹介。ロシア海軍の外洋支援艦や外洋曳船が同行している点から、「長距離航海」を前提とした編成との見方を伝えた。
古川氏はさらに、「北朝鮮製兵器を西側戦域へ輸送しているのか、あるいはロシア製兵器を顧客へ輸出しているのかが、今後の寄港地で明らかになる」と指摘した。
実際、東南アジア海域は、船舶間積み替え(STS)や書類偽装など「影の物流」が活発な地域として知られる。今回の航行についても、単純な北朝鮮―ロシア二国間輸送ではなく、第三地点や第三国を絡めた特殊任務の可能性を疑う見方が出ている。
また、軍事的には「貨物」そのものより、ロシア海軍による公然たる護衛行動に意味を見出す分析もある。
北朝鮮とロシアの軍事協力は、砲弾・ミサイル供与から人的派兵、軍事技術移転へと急速に拡大してきた。今回の「護送船団」は、今後いっそうの規模拡大を予告するものかもしれない。








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