SRSホールディングスの株主優待は、毎年9月末と3月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「1000株以上を保有する株主に、自社が展開する『和食さと』『なべいち』『天丼・天ぷら本舗さん天』『夫婦善哉』『にぎり長次郎』『CHOJIRO』各店舗で利用できる『株主優待券』1万2000円分を年2回贈呈」というもの。
今回の発表によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、SRSホールディングスが運営する店舗が臨時休業や営業時間を短縮することを考慮して、「株主優待券」の有効期限を3カ月延長するとのことだ。当初の有効期限は「2020年6月末」だったが、「2020年9月末」まで延長される。
SRSホールディングス以外にも、外食産業では優待券などの有効期限を延長する企業が増加している。また、コロワイドのように、自社グループでの食事に利用できる「株主優待ポイント」を一時的に増額し、新型コロナウイルスの感染拡大によって冷え込んだ外食業界に活力を与えることを目指す企業も。今後、このほかの外食優待株にも何らかの動きが出てくる可能性があるため、注意して情報収集をしよう。
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SRSホールディングスの2020年5月1日時点の株価(終値)は852円なので、株主優待利回りは以下のようになる(※年2回、株主優待を受け取るものとする)。
(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×852円=85万2000円
優待品:株主御優待券2万4000円分
株主優待利回り=2万4000円÷85万2000円×100=2.81%
SRSホールディングスの株主優待は、「和食さと」などでの食事代として利用できる「株主優待券」。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、気軽に外食がしづらくなっている今、今回の有効期限の延長を歓迎する投資家も多いだろう。
なお、SRSホールディングスは「和食さと」を始めとする多様な飲食店を展開する企業。本社は大阪市中央区。2020年3月25日に、2020年3月期の連結業績予想を下方修正しており、売上高447億5000万円(前回予想は460億円)、営業利益1億4000万円(前回予想は9億5000万円)、経常利益2億1500万円(前回予想は10億円)、当期純利益18億2000万円の赤字(前回予想は2億9000万円)とした。同時に、年間配当金の予想も修正し、5円予想から一転して無配としている。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。