2023年2月23日、鈴鹿サーキットにて行われた創立60周年イベント「60th Anniversary ランボルギーニ デイ ジャパン」にて、ランボルギーニのCEOステファン・ヴィンケルマン氏による記者発表があり、今年ランボルギーニがリリースするモデルが明かされた。
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今回のメインイベントであった、ランボルギーニオーナーによるギネス記録を目指して行われたパレードランは、251台の走行により見事成功。
まずはフラッグシップモデルのアヴェンタドール後継モデルだが、3月末に詳細が発表となる。この日はパワートレインが明かされ、新型はV12のNA(自然吸気)エンジン搭載こそ今までと変わらないが、そこにハイブリッドシステムを組み合わせることになる。ランボルギーニ量産車初のハイブリッドモデルとなり、従来のV12モデルよりもさらにパワフルさと俊敏さを兼ね備えながら、サステナブルも実現するという。
4月には上海のモーターショーで、60周年記念車を発表。こちらは、現行ウラカンをベースにしたモデルになるようだ。なお、ウラカンは2024年のモデルチェンジが予定されており、こちらもハイブリッドモデルとなることが明かされている。
■WEC参戦マシンも発表される!
そして、5月末に開催されるイタリア本国での60周年ツーリングイベントでは、WEC(世界耐久選手権)に参戦するLMDhカーがお披露目になるようだ。ランボルギーニは2024年からWECと北米のIMSAシリーズに参戦を予定しているが、そこで走らせるレースカーの発表はまだされていなかった。5月のイタリアで、その姿がついに明らかになる。
WECは23年から規定が変わり、トップカテゴリーのハイパーカークラスには7チームが参戦するなど盛り上がりを見せている。世界的にも注目が集まっており、トヨタ、プジョーに加え、フェラーリ、ポルシェ、キャデラックと有名ブランドが参加。
ハイパーカークラスはボディワークの自由さも新しい規定の特徴で、各メーカーのブランドアイデンティティが生きた多種多様なデザインで登場している。ランボルギーニがどんなデザインにしてくるのか、その辺りにも注目したい。
参戦メーカーの目標はそれぞれあるだろうが、特にル・マン24時間レース制覇はどのチームも欲しいタイトルであることは間違いない。今年創立60周年を迎えたスーパーカーブランドが、ワークスとしては初参戦となる耐久シリーズでどんな活躍を見せてくれるのか。その動向は、世界中が注目している。
市販車とレースの両方で、大きな動きがありそうな今年のランボルギーニ。60周年を迎え、さらに加速していくその進化からは、今後もますます目が離せなくなりそうだ。
<文と写真=青山朋弘>