女性の唇を鮮やかに彩る口紅。だが、それを使い切ることは実に難しくないだろうか? 女性の好みは移ろいやすいもの……。
気がつけば、何本もの使いかけの口紅が転がっていることに……。 久々に整理してみて、「へーこんな色の口紅持っていたんだ」と驚くことも。

そこで迷うのが、この久々に再会した口紅を何事もなかったかのように使用していいものかどうか? そもそも口紅に使用期限はあるのだろうか? 早速この疑問を、数々のブランドを展開する化粧品メーカー「コーセー」の広報担当・橋本さんにぶつけてみた。

まず使用期限については、未開封の場合、極端な温度変化のない一般的な室内であれば、直射日光に当たらない場所に保管すれば、3年間くらいは大丈夫なのだそうだ。
では、開封してしばらく経った場合はどうかというと、「とにかく匂いを嗅いでみてください」とのこと。
その時に異臭を感じたら、アウト! 潔く使うのは諦めよう。この異臭は、原料に使われる油が酸化してしまったことを意味するのだという。
逆に、3年以上経過していても、匂いを嗅いで異臭がしなければ、使っても問題ないそうだ。なるほど! ポイントは匂いなのだ。

また、しばらく使わない口紅を保存しておくなら、冷蔵庫と思ったあなた。ところが、それもアウト! 
「元々化粧品は常温で安定的に保存できるように作られているので、冷蔵庫などに保存しておくと、いざ出した時に急激な温度変化で、口紅が汗をかいたような状態になってしまうこともあります」
というわけで、保存する際も、冷蔵庫、直射日光の当たる場所や車内など極端な温度の場所は避け、常温を保てる室内の引き出しなどに入れておくのが一番いいとのこと。

では、実際にまだ使用できるのに、転がっている多くの口紅たちを使い切るにはどうすればいいのだろうか? 
これも、橋本さんに教えていただいたところ、秘訣は、「一本だけで使い切ろうと考えず、組み合わせ使いをすること」だという。

例えば、
1.ちょっと色が飽きてしまった口紅の上にパール入りのグロスを重ねる
2.ちょっと浮くかなと思う濃い口紅は、上にベージュのグロスを重ねて落ち着かせる
3.逆に、ちょっとぼやけた色の場合は、リップライナーで輪郭を描く

など、グロスやリップライナーなどを賢く利用すると、同じ口紅も新鮮な気持ちでまた使えるのだ。

その他にも我が友人が実践していると教えてくれたのが、100円ショップで売られている詰め替え用のリップパレットを購入し、
そのパレットにあまり使わなくなった口紅を投入し、混ぜ混ぜしながら自分好みの色を作るというもの。これは、グッドアイデア! 

あなたの部屋に眠っている口紅も、これを機会に蘇らせてみませんか?
(ミズリン/studio woofoo)
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