テレビで、中堅タレントがゲテモノを食べる番組がよく目撃する。アレなんか、素直に「ご苦労様」としか言いようがない。
思えば、私が子どもの頃から“世界の珍料理”みたいな番組は人気だった。とんでもない物を食わされるのは、必ず田代まさしとかクワマン辺り。特異なポジションである。

しかし、食べ物はやはり美味しいにこしたことはない。すると、コチラの出番か。株式会社メガハウスより『ジュース合成 グミックス マザーセンター』なる、クッキングトイが発売される。

このおもちゃ、本物そっくりでリアルな昆虫の形をしたグミが、子どもでも簡単に作れるらしいのだ。そのグミをどのように作るかといったら、コーラやジュース、シロップといった”色の付いた飲料“とゼラチンを混ぜてグミ液を作り、専用の型に流し込み冷やす。すると、男の子も大興奮のおもしろグミの出来上がり。

それにしても「専用の型」が気になる。どんな型なのだ。説明書を見てみると、“オオクワガタ”、“カブトムシ”、“アメリカザリガニ”、“ダンゴムシ”といった形のグミが出来上がるというから、我が目を疑う。


「何も、こんなグミを食べることもないだろうに」と思ったが、わんぱく盛りの男の子には、このくらいの方がキャッチーだ。そこで同社の担当者に、このおもちゃの開発のきっかけを伺ってみた。
「近年クッキングトイが人気で、主に女の子向けが多い中、男の子にもウケる物ということがきっかけです。昆虫や生き物は特に男の子が好きであり、“食べれる・美味しい”だけでなく見た目でも楽しめるように、リアル感を追求しました。本物っぽさにこだわり、特に足の部分を立体的に細くしたり、表面だけでなく生き物の背中・裏の部分もリアルに表現しました」
例えば、ヘラクレスオオカブトの場合、標本から形をスキャンして設計した型を使用しているらしい。

また、男性に回想していただきたい。
小学生時代、夢中になった物のひとつに“プラモデル”があると思う。この“プラモ作り”に似た楽しさも、『グミックス』では味わえる。
「この商品では、“作ることを楽しむ”という工程を多く設けたのも特長です。例えば、型に入れて出来上がりだけでなく、足をつけるという工程を楽しんだり、液体を数種類使うことによって、色・味を考え作る楽しみもあります。想像力豊かに作ってほしいです」

実は、『ジュース合成 グミックス ワンダーラボ』というおもちゃも同時発売されるのだが、これが輪をかけてキテレツ。コッチの方では“ヘラクレスオオカブト”、“幼虫”、“アマガエル”、“オタマジャクシ”、“タマゴ”を作ることができる。

見ていただきたい、衝撃の幼虫グミのサマを。これを口に入れるのだから……。一瞬、躊躇してしまいそうだが、口に入れるとウニ味がする。実はこれは、プリン味の幼虫に醤油をつけるとウニの味がする、というハイブリッドレシピなのだ。
他にも、コーラとココアを使ってカブトムシの出来上がり。アメリカザリガニはケチャップ味、カブトムシはソース味にしていただく。


先行体験した子どもたちも、「友達に作って、絶対に驚かしたい」、「違うグミ液で、もっと本物っぽく作りたい」、「赤や青など、(実在しない)カブトムシを作りたい!」と、血が騒いだかのような沸きよう。
お母さんも「子どもが夢中になって作っていて驚きました」と、我が子の意外な姿に目尻下がりっぱなしのご様子だ。

この『ジュース合成 グミックス マザーセンター』は、2月20日より全国の玩具取扱い店で発売される。価格は3,675円(税込み)。

これを使って、持参した弁当箱の中からカブトムシを出現させる。これをパクパク食べる、ヤンチャ男子。
自分の幼き日ならそんなイタズラを、しでかしてたに違いない。
(寺西ジャジューカ)